副議長という立場上、一般質問をいたしませんので会派の議員の質問を一部ピックアップしていきます。
この分野はもともと池上議員がずっとやっている内容で、私も会派の代表で出る予算や決算特別委員会でこの内容を取り上げております。
端的に言うと、タイトル通り、これまでのごみ処理の手数料を今後見直していくという内容で年間2億円の効果額が見込まれるというものです。
法律(廃棄物処理法)では、
家庭系ごみは無料(自治体が費用を負担)
事業系ごみは有料(事業者:会社が費用を負担)
という原則があります。
ちなみに、ごみ処理原価は300円に対して、
現在の手数料は90円のみです。(210円分は自治体が費用負担)
今回は一緒に清掃工場を設立する京田辺の処理費用の150円に合わせることを「早々に」するという答弁でした。
あくまでもシミュレーションですが、年間2億円手数料がアップするということです。
具体的なスケジュールはありませんでしたが、「早々に」ということですので、「早々に」進めていただきたいです。
事業者の皆様におかれましては、負担が大きくなるのですが、減量に協力していただくということと、法の本来の趣旨に則るというところでご理解ください。。
関連記事で、枚方市は今後さらにごみの減量をしていかないといけないという話です。
【質問】
焼却ごみの減量についてお尋ねします。
焼却ごみの減量については、清掃工場の焼却ごみの日処理量が440トンから344トンへ規模を縮小するということで、新ごみ処理施設の処理トン数が、「現状の枚方市の状況を考えればあまりに小さいのではないか」との質疑を重ねてまいりましたが、担当副市長からは「減量目標を必ず達成する」という強い答弁を頂いたところです。
しかしながら平成29年度のごみの焼却量は約96,900トンと聞いており、平成35年度の目標値まではさらに約6,100トン削減する必要があります。
そこで焼却ごみの約3分の1を占める事業系ごみに関してですが、「事業者は自らの責任でごみを適正に処理しなければならない」と法に定められており、市のごみ処理経費に見合ったごみ処理手数料を徴収することが、当然求められるわけです。
こうした中で、さらなるごみ減量を進めていくためにも、平成35年度には、京田辺市と共同で可燃ごみを処理する予定にしていることからも、それまでに、本市の事業系ごみ処理手数料10kgで90円を、京田辺市の手数料10kg150円と同じ額にすべきだと思いますが、見解を求めます。
【答弁】
事業系ごみ処理手数料の改定につきましては、枚方市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画に記載しておりますとおり、廃棄物の処理及び清掃に関する法律による事業者の排出者責任の考え方に基づき、ごみ処理経費に見合ったごみ処理手数料となるよう、手数料の見直しを検討すること、としております。こうした手数料の改定は、ごみ減量にもつながっていくものでありますので、京田辺市の手数料150円/10kgを視野に入れ、早々に見直しの検討を進めてまいります。
【質問】
それでは、順次2回目の質問に入らせていただきます。
まず、「焼却ごみの減量について」お尋ねします。
「京田辺市の手数料10キロあたり150円を視野に入れ、早々に見直しの検討を進めていく」との、大きなご答弁を頂きました。
それでは、試算ということですが、現在の事業系ごみ処理手数料10キログラム90円から、150円になった場合の年間効果額を概算でお示し頂きたいと思います。
【答弁】
平成29年度に搬入されたごみ量は、約33,500トンでした。
現状のごみ処理手数料は90円/10kgとしておりますので、手数料収入としては約3億150万円、150円/10kgで試算しますと約5億250万円となり、差し引き約2億100万円となります。
【意見要望】
平成29年度の手数料収入は10キロあたり90円で約3億150万円、10キロあたり150円で試算した場合の手数料収入は約5億250万円とのことで、その差額は年間約2億円にのぼります。毎年2億円です。
先ほど「京田辺の現在の事業系ごみ処理手数料である10キロあたり150円を考慮し、検討を進められる」という答弁を頂きました。
それならば、可燃ごみ広域処理施設の稼働を予定している平成35年度に向けて、直ちに「廃棄物減量等推進審議会」にかけて専門委員の方たちに、段階的な値上げやリサイクルの協力に対する優遇等の、様々な議論をそじょうに挙げて頂くことが肝要かと考えます。
いずれにせよ、事業系ごみの処理手数料については以前から申し上げているように、脱法行為を疑われるものから、法の趣旨に一歩近づくという観点で早急な解決を強く求めておきたいと思います。
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枚方市議会議員
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