予算特別委員会の質疑内容です。

 

まだもうちょっとあります・・・。

こちらのものは、

 

家庭系ごみは無料(自治体が費用を負担)

事業系ごみは有料(事業者:会社が費用を負担)

の原則に則りましょうね。

という話です。

 

廃棄物処理法第6条の2第1項では、
「市町村は、一般廃棄物処理計画に従って、
その区域内における一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに収集し、
これを運搬し、及び処理しなければならない」とし、
統括的な処理責任をもつものとされています。

(→市が一般家庭ごみについては処理責任がある。)



一方、同法第3条第1項には
「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を
自らの責任において適正に処理しなくてはならない」とあり、
排出者責任については記述されていますが、
ごみ処理費用の負担についての記述はありません。

(→事業系ごみは事業者に処理責任がある)

以前の質疑の内容から抜粋です。
http://ameblo.jp/kimura-ryota/entry-11493778553.html

 

 

ごみ処理原価に準じた費用を

ご負担いただくべきではあるのですが、

まだまだかけ離れた状態です。

 

 

手数料として設定しているのは90円

ごみ処理原価は300円

年によって変動はありますが
200円以上の差ですね。

 

ちなみに、事業者負担が増えているということですが

10キログラムあたりを60円→90円に変更したことにより、

1億円程度の収入が増えています。

(年度によって変動があります)

 

■事業系ごみ処理手数料について

 

【質問】
予算説明書39ページの「1.塵芥処理手数料」についてお伺いします。枚方市におけるごみ処理量のうち、約3割を占めている事業系のごみについては、廃棄物の処理及び清掃の関する法律で事業者自らの責任で処理することとされていますことから、これまでも、排出事業者の適正な費用負担が必要であると指摘してきたところです。
そこで、現在のごみ処理手数料と直近のごみ処理にかかる経費はいくらなのか、お聞きします。

 

 

【答弁】
本市の事業系ごみ処理手数料につきましては、平成25年10月にそれまでの10キログラムあたり60円を改定し、経過措置を経て平成28年1月から、90円としております。
また、ごみ処理の経費といたしましては、年度ごとに変動がありますが、環境部の事業概要で公表しております平成27年度のごみ処理経費が直近のものとなり、穂谷川清掃工場老朽化対策や東部清掃工場のボイラー水管の取り換えなど、臨時的な工事を実施したしましたことから、これらの経費を含めた費用として、10キログラム当たり301円となっています。

 

 

 

【質問】
枚方市では、昨年1月にごみ処理手数料を、10キログラムあたり90円に値上げされました。年度によって変動があるとはいえ、60円のときと比べると1億円程度の収入が増えたことになります。しかしながら、ごみ処理にかかっている経費の10kg辺り301円と比べると200円以上の乖離があり、この差は、市の負担となっていることから、まだまだ事業者に対して適正な費用負担を課しているとは言えないのではないでしょうか。そこで、今後のごみ処理手数料の見直しについて、枚方市ではどのように考えているのかお伺いします。

 

 

 

【答弁】
本市では、昨年3月に策定しました枚方市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画において、「事業系ごみのごみ処理手数料については、ごみ処理原価に一致したものとなるように手数料の見直しを検討する」としており、現在の90円に改定いたしました影響等も見極めながら、今後のごみ処理手数料の見直しについて検討を進めてまいりたいと考えています。

 

 

【質問】
90円に改定した影響を見極めるとされていますが、値上げしてから1年が経過しております。この間の値上げの効果について、例えば、ごみ減量の観点でいえば、どのような効果があったのか、お示しください。

 

 

【答弁】
本年2月末時点の速報値では、平成27年度の排出量と比べ、約1000トン、率にして3パーセント程度増加しております。

 

 

【質問】
速報値とはいえ、約1000トン増加しており、値上げの効果が見られているとはいえません。増加した理由は何であったのか、今後、どのように対応していこうと考えているのかお伺いします。

 

 

【答弁】
事業系ごみについては、景気の動向にも左右されるため、変動があるものと考えており、事業者が自ら分別やリサイクルの徹底に取り組みやすくなるよう情報提供、啓発活動を行うとともに、90円に改定した影響等を見極めながら、引き続き、ごみ処理原価に一致した手数料となるよう、検討を進めてまいりたいと考えております。

 

 

 

【質問】
事業系のごみ量については、景気の動向にも左右されるとのことで、景気の悪い時に上げるのはどうかという意見もあったかと思いますが、ごみが増えている状況の今、ある意味では、値上げによる事業への影響が少なく、手数料見直しがしやすい時期なのではとも思うところです。
今すぐは無理でも、平成35年度には、京田辺市と共同でごみを処理することとなるわけですから、その時点では、京田辺市とごみ処理の手数料を同じする必要があると思っています。現在の京田辺市のごみ処理手数料の金額を踏まえ、市の考えをお答えください。

 

 

【答弁】
現在の京田辺市のごみ処理手数料は150円となっておりますが、新たに建設をいたしますごみ処理施設につきましては、現在、家庭系のごみだけを処理しております穂谷川清掃工場第3プラントの後継施設として位置付けております。こうしたごみ処理施設の位置付けも踏まえ、引き続き、ごみ処理手数料の見直しを検討してまいりたいと考えています。

 

 

【意見要望】
京田辺市と可燃ごみの広域処理を行っていくなか、両市の事業系ごみは、別々の工場で処理されるため、枚方市では、将来的に東部清掃工場の処理コストをもとにごみ処理手数料の見直しを検討されると伺える答弁でしたが、ごみ処理手数料については、ごみ処理原価に一致したものとなるように検討する必要があるとされています。
実際の処理費用との差額はすべて市の負担となっています。法の趣旨を踏まえ、早期に事業系ごみ処理手数料を見直し、適正なごみ処理原価に見合ったものとされるよう要望します。また、家庭ごみの有料化の件も若干議論されているかとは思いますが、事業系ゴミの手数料の適正化が先であることを申し上げておきます。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)

公式サイト http://kimura-ryota.net/

 

ご連絡はこちらにお寄せください。

hirakata@kimura-ryota.net

 

twitter → @kimura_ryota

 

未来に責任

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━