最初は「?」と思っていることでも、

ある程度の期間議員をつとめていると業界の中では少数意見でもあり、

「?」と思っていることが「当たり前」になってしまうこともあります。

 

そんな中、人事評価員のコメントを見て、

改めて「?」という感覚を持たないと、思いました。

 

 

枚方市は人事制度について、外部のアドバイザーから意見をもらっております。

枚方市人事・給与に関する評価員

https://www.city.hirakata.osaka.jp/soshiki/syokuin/hyokain.html

↓こちらの記事もあわせてご覧ください。

「そうですよね」と思うことが多々。の人事評価員のコメント

 

 

何のことかというと、

枚方市と外郭団体との関係。


 

・ 関係団体(外郭団体等)への管理職再任用の配置は必須なのか。対外的な説明責任を果たすためにも必要性と妥当性について検証すべき。また、配置する場合の手続きも明確化すべきで ある。

 

という意見がありました。

 

■外郭団体とは、枚方市の場合

枚方市には、

体育協会

文化国際財団

文化観光協会

シルバー人材センター

文化財研究調査会

エフエムひらかた

勤労市民会

などの外郭団体があり、

そのトップもしくは、ナンバーツーのようなポジションに、

市の元部長・次長などが定年後、再雇用されています。

 

外郭団体での役職名は

●●協会理事長、●●会事務局長といったものです。

 

市役所本体でやるよりも機動的に動けるとか、

民間では利益にならないため、扱えない事業実施できる、

などの点もありますので、

これら外郭団体が100%不要とは言わないです。

 

ただ、

(もともと利益の上げにくい分野であるとはいえ)

 

非効率になっていたり、

経営・運営努力が不足しているように見えたりもして、

結局は職員を雇うための外郭団体になってないか?

 

という批判もあります。

 

例えば、毎回例に挙げて恐縮ですが、勤労市民会。

市内の中小企業を福利厚生を支えるという団体。

理念自体はいいのですが、加入企業が少なすぎます。

認知度が低いのか、ニーズがないのか。

 

↓これまでも議会で取り上げてきました。

対象者のうちの、一部の人しか利用をしていない勤労市民会

 

↓私が監査委員をつとめていた時にも取り上げています。

定期監査(福祉部・市民安全部)くらしの資金貸付基金、勤労市民会

他にもシルバー人材センター
地域毎に1つずつ設置されている高年齢者の自主的な団体で、
臨時的・短期的または軽易な業務を、請負・委任の形式で行う公益法人である。

枚方市の場合、市で運営している駐輪場の管理や、
庭木の剪定などの軽作業を受託しております。

60歳以上の方が登録されているので、
登録対象である60歳以上人口は増えているにもかかわらず、
会員数が減っています。時代のニーズに合ってない気がしますね。

高齢化社会に伴い、ニーズがなくなったシルバー人材センター?

 

 

それらに外郭団体の幹部に職員を再雇用することが必須なのか、

という意見です。

 

 

■国と地方の外郭団体との関係の違い

天下りだといわれることもあると思いますが、

いわゆる国の天下りは、

50歳くらいになった時に、課長以上の職になれない人たちを

関係団体に天下りさせていきますが、

枚方市の場合、定年後ですので、ちょっと違います。

 

また、給料についても、外郭団体に行ったからと言って高くなるわけでもなく、

枚方市役所に定年後再雇用される人と同じ給与水準です。

 

このように、

他にも違う点はあると思いますが、

再雇用される年齢と給与水準が国と枚方市では違います。

 

 

外郭団体に行くのはよくない!

となると、その人はどこに行くかというと、

再雇用されないとなるのではなく、

枚方市の場合、そのまま枚方市役所の方で再雇用しそうです。

 

というのも、

今、定年は60歳ですが、

年金との接続ということで、65歳まで再雇用をしています。

 

もともと再雇用(再任用)は希望者かつ、審査を経て、

ということで、希望した人が全員再雇用されていたわけではないのですが、

最近はほぼ全員が再雇用されています。

 

不合格者や病気療養者の人がいて、
希望のうち99%合格。

予算特別委員会2日目より

 

そもそも定年を65歳にしてしまえばいいのにとも思います。

ただ、そうすると新卒採用枠が少なくなってしまいますので、

そことのバランスをどうとるかも考えないといけないですね。

 

職員の再雇用の処遇については、こちらをご覧ください。

5月28日総務委員協議会開催-2

2013年のものですので、以降制度変更がなければ、

人事院勧告の給料引き上げなどはありますが、

労働時間などについては変わっていません。

 

 

 

また、担当課に詳細伺ってみます。

 

 

ちなみに、

第5回枚方市人事・給与に関する評価員会議(平成28年10月28日開催分) (PDFファイル・91KB)

を見る限り、人事評価員のオフィスの

泉佐野市(関空)まで行っての会議だったようです。

 

 

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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)

公式サイト http://kimura-ryota.net/

 

ご連絡はこちらにお寄せください。

hirakata@kimura-ryota.net

 

twitter →@kimura_ryota

 

未来に責任

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