パワーボムや振り子投げ、ジャンボスープレックスといったこの当時のプロレス界においてみたことない技、目新しい技、そして豪快な技が得意技だったジャンボだけれど。
ビューティ時代の選手だけあって、実は基礎がしっかりしている。
そんな堀が試合中盤で必ず見せる技がインディアンデスロック。
大きな堀はこの技をかけ、大きく後ろ受け身をとって倒れこみ、相手にダメージをあたえ、なおかつ座ってから締め上げ、反転して相手の脚を持ち上げ、また戻すという男子のプロレスのムーブをしっかりと自分の繋ぎ技として取り入れていた。
身長があるので倒れこむ瞬間、見映えがよく、計算されてるな~と思わせてくれる。
そして堀は相手の下半身を徹底的に攻撃していくスタイルが得意で相手の足一本を踏みつけたりギロチンドロップのように足の上におとしたり。
後年はそこからアキレス腱固めにいったり。そして写真のインディアンデスロックにいったり。
56年組までの試合は比較的そういった一点集中しておいて相手の動きをとめて最後の得意技連発でフォール!という古典的な試合運びが多かったように思う。
まぁ、この時代の女子プロレスってそれこそ独特な世界だからこれだけ足を攻めたのに突然腕をとって捻ったり、え?今度はいきなり腕への攻撃?とちぐはぐな部分もなくはないけれど、それはご愛敬??
ということでぼくはこういった基本の技をベテランになっても使って試合をきちんと組み立てていた堀が好きであった。
UWFに感化されいきなり蹴りから入ったりという動きの目新しさばかり求めるのも新鮮かもしれないけれどこういったきっちりした試合を組み立てられる選手こそ本当はもっともっと評価されていいはずなんですけどね(>_<)