先日、最近着物に興味を持ち始めたという方とお話していた時のこと

 

私「プレタの着物の場合は、袖の長さがこれくらいでね~」

 

って感じで説明していたんですが

 

キョロキョロ「で、・・・プレタって何!?」

 

と質問いただきました気づき

 

 

 

こんにちは、京都市山科区で

夫と2017年生まれの娘の3人暮らし

着付け講師のきむら くみこ です

 


 

私自身は前職がたまたまアパレルの販売職だったこともあり、着物の仕事に就く前から「プレタ」という言葉は知っていましたが、馴染みがない方もいらっしゃいますよねニコニコ

 

 

着物初心者さんにも分かりやすく!を心掛けていたはずなのに、これじゃあかーん!




そこで、今回はこちらのブログでも「プレタの着物」について、ご紹介します上差し

 

 

 

  プレタってどういう意味?

 

「プレタ」というのは、「プレタポルテ」を略した言葉です

 

「プレタポルテ」とは、フランス語で「すぐ着られるように用意した」という意味だそうです

 

反対語は「オートクチュール」

 

着物の世界では、「既製品」「お仕立て上がり品」という意味で使われます

 

 

 

 

  プレタの着物って?

 

着物の世界では、元来、お誂えが主流でした(=オートクチュール)

 

 

気に入った反物(たんもの:生地のこと)を選んで、その反物を、自分の身長や体形や好みに合わせて、フルオーダーのサイズに仕立てるんですね

 

 

それに対して、プレタ=既製品ということは、「既に仕立て上がっている、すぐに着られる着物」ということ

 

既に着物の形として出来上がった状態で販売されているものが「プレタの着物」です上差し

 

もう出来上がっているので、販売されている中から自分のサイズを選んで買うことになります

 

洋服にも、オーダーメードと既製品がありますもんねウインク

 

 

お店では、こんな風にハンガーにかけて販売されていたりますよ気づき

 


 

プレタの着物の種類は、カジュアルな着物から、フォーマルなものまで色々流通しています

 

素材も、木綿・ポリエステル・絹素材など様々です

 

 


 

  プレタの着物のメリット

 

お誂えの着物と比べた、プレタの着物のメリットを上げてみますね上差し

 

 

購入後、すぐに着られる

S・M・Lなどのサイズから選ぶことができ、購入後すぐに着られることがメリットですキラキラ

 

お誂えの場合は、仕立て上がってくるまでに1か月前後かかることが多いです

 

急に、今週末に着物を着たい!といった場合にも対応できるのはプレタの着物のメリットですねOK

 

 

価格が分かりやすい・比較的安価に手に入る

お誂え着物の場合は、反物(生地)代以外にも、お仕立て代や加工代、裏地などの付属品といった料金がプラスされることになります

(お仕立て加工代込みで販売されている場合を除く)

 

反物の価格だけ見て購入を決めたけど、諸々加算したら最終的には思っていたよりも高額だった!ということも

 

その点、プレタの着物は仕立てあがった状態で販売されているので、価格も分かりやすいですねウインク

 

 

着姿をイメージしやすい

すでに着物の形になっているので、実際に着たところをイメージしやすのも、プレタの着物のメリットでしょう

 

反物の状態で見るのと、着物の形になっている状態とでは印象が変わることも気づき

 

実際に羽織って試着してみることも可能ですキラキラ

 

 

 

 

  プレタの着物のデメリット

 

今度は、お誂えの着物と比べた、プレタの着物のデメリットについても考えてみましょう上差し

 

 

細かいサイズ設定はない

服屋さんで洋服を選ぶ場合でも、「このブラウス、もうちょっと袖が長かったらいいのに」「ウエストサイズに合わせて選ぶとスカート丈が長すぎるんだよなぁ」みたいなことってありますよね

 

プレタの着物も同じです!

 

メーカーによっては、「フリーサイズ」という表記で1サイズのみでプレタの着物を販売されていたりもするのですが、様々な体形の方がいるのに全員にぴったり合うサイズなんて事はないんですよね

 

そして、いくつかサイズ展開をされていたとしても、メーカーが設定したサイズで仕立てられていることも知っておきましょう上差し


例えば、同じ「Mサイズ」でも、メーカーによって基準が違うので、詳細を確認することをお勧めします

 

こちらも、洋服でも同じですよね気づき


この「ブランドは細身の作りだわ~」とか、20代の方をターゲットにしたブランドの服と40代の方をターゲットにしたブランドとでは、サイズ設定が全然違いますもん

 

量産品として、平均的なマス層をターゲットにされていることが多いので、極端なやせ型さんや、ふくよかさん、低身長や高身長の方にとっては選べるサイズがプレタでは出回っていなかったりもします

 

 

柄ゆきの指定ができない

お誂えの場合は、「この柄の部分の生地を、袖の所に持ってきたいな」「衿にはこの色の部分を使って」といった、柄や配色についての要望も、ある程度叶えることができます

 

一方で、プレタは出来上がっているものから選ぶことになります

 

 

他の人とかぶる可能性もある

量産されているプレタの着物の場合は、全く同じものが沢山世の中に出回っているということ

 

人とは違うスタイルを楽しみたい!とお考えの方には、他の人とかぶってしまうこともデメリットと言えるかも知れませんね

 

 

 

「プレタ着物」と「お誂え着物」、両方のメリット・デメリットを知った上で上手に選んでいきたいですねウインク

 

 

 

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