製作と云っても当然すぐ出来る訳では無い、これまで自分で準備したのは機体
「三面図」とエンジン(フォルクスワーゲン空冷式水平対向4気筒 )の仕様を調べる程度。
概念設計は、 土居町の丸善洋書コーナーからエアープログレス(Air Progress)等を立読み。軽飛行機の項を探し頭に詰込む、主要諸元は手前味噌?な計算と米国の同等クラス機を参考に決めた、誰に気兼ねするでも無く好き勝手が所謂、 オリジナル(一品物)。
概念設計は、 土居町の丸善洋書コーナーからエアープログレス(Air Progress)等を立読み。軽飛行機の項を探し頭に詰込む、主要諸元は手前味噌?な計算と米国の同等クラス機を参考に決めた、誰に気兼ねするでも無く好き勝手が所謂、 オリジナル(一品物)。
後先になるが「三面図」作成に当り水平・垂直尾翼面積がデザインを極める、
尾翼容積係数は翼幅(スパン)と面積、主翼圧力(空力)中心から尾翼圧力中心までの距離で算定、 航空工学ハンドブック、滑空機便覧、他機を参考に数値をテーブルに乗せ許容範囲内を確認と決定。 全て見かけデザインと性能を左右するもの。
機能美はバランスと共に素人目にも判り易い。
尾翼容積係数は翼幅(スパン)と面積、主翼圧力(空力)中心から尾翼圧力中心までの距離で算定、 航空工学ハンドブック、滑空機便覧、他機を参考に数値をテーブルに乗せ許容範囲内を確認と決定。 全て見かけデザインと性能を左右するもの。
機能美はバランスと共に素人目にも判り易い。
機体は全面羽布張り、 胴体は角型のトラス構造、上面はベニヤでカマボコ型断面
の曲面張り。 主翼はモノスパー(単桁)にリブ(翼小骨)組み低翼単葉のキャンチレバー
(片持翼)、機首にエンジン搭載の牽引式。 見た目は凡庸な姿に過ぎないが。
の曲面張り。 主翼はモノスパー(単桁)にリブ(翼小骨)組み低翼単葉のキャンチレバー
(片持翼)、機首にエンジン搭載の牽引式。 見た目は凡庸な姿に過ぎないが。
フォルクスワーゲンのエンジンは平尾の「ヤナセ」ショーウインドウに展示中、 尋ねる勇気無くガラス越し心にスケッチ、見掛け外観寸法より重量推則、詳細性能等は説明板を
メモ。 それら苦心の資料収集の末に基本コンセブト作成条件が整った。
残念乍ら、図面は手元に残ってないが濃い思いが不思議と頭によぎってくる。
概略 主翼幅7m、翼面積7.7㎡(翼弦付根1.2m、翼端1.0m)、アスペクト(縦横比)比6.4
全長5.5m、全高1.6m、総重量400kg、自重280kg、翼面荷重45kg/㎡(※算定の
場合主翼重量は加算しない)最大速度140km/h、最少速度60km/h、滑空比6~7(?)
航続距離500km、滞空時間4時間程度、 耐空性審査基準はN類(セスナ機と同枠)。
概略 主翼幅7m、翼面積7.7㎡(翼弦付根1.2m、翼端1.0m)、アスペクト(縦横比)比6.4
全長5.5m、全高1.6m、総重量400kg、自重280kg、翼面荷重45kg/㎡(※算定の
場合主翼重量は加算しない)最大速度140km/h、最少速度60km/h、滑空比6~7(?)
航続距離500km、滞空時間4時間程度、 耐空性審査基準はN類(セスナ機と同枠)。
以上は、図書館や古書店(戦前物しか無い)を廻り都度メモ等で仕上げたもの。
但し、 千代町角の山内書店では名物店主が度々訪れては(図書館通い沿い)懸命な
私に、 専門書は出世払いで良いから買いなさい、と。 古くも九大辺りから流出?
の分厚く高校生には高すぎる! 好意に甘んじ数冊、 私の氏名住所すら尋ねず。
但し、 千代町角の山内書店では名物店主が度々訪れては(図書館通い沿い)懸命な
私に、 専門書は出世払いで良いから買いなさい、と。 古くも九大辺りから流出?
の分厚く高校生には高すぎる! 好意に甘んじ数冊、 私の氏名住所すら尋ねず。
後年積水化学入社後ボーナス毎に送金、 私同様苦学生や若者へと少々加え?完済。因みに、「航空工学ハンドブック」「滑空機便覧」東大山名正夫氏、土井武夫?本庄?
著や、N.A.C.A.(現N.A.S.A.)発行の空力資料(原書)、同翼型集等々、 給料んケ月分。
それらは戦前、 陸海軍の設計者が確実に手にし試作開発に使用された類。
当該の専門書はその後入手の書も含め、蔵書の処分出来ず今も大切に保管。
著や、N.A.C.A.(現N.A.S.A.)発行の空力資料(原書)、同翼型集等々、 給料んケ月分。
それらは戦前、 陸海軍の設計者が確実に手にし試作開発に使用された類。
当該の専門書はその後入手の書も含め、蔵書の処分出来ず今も大切に保管。
前田建一師は、 私のデザインと共に主要諸元や性能面等一切口出しする事無く、オリジナリティを尊重して戴いた、 師の偉大さの一端。 しかし製作過程で基本的な動作や段取り等先読みを一歩違えると、 瞬間怒鳴られるか手元の何かが飛んで来る、 無論、 的(私)は外してくれたのだが。 工場内では常に緊張の糸が張りつめてた、 師曰く、手にする技は人の命が懸かってる、 素人と言い訳出来ぬが飛行機。
手違った際思わず説明を・・が言い訳するなっ、 師の最も忌み嫌う事。
手違った際思わず説明を・・が言い訳するなっ、 師の最も忌み嫌う事。
師の強烈な個性は戦前戦後を通じ集うと共に、 耐切れず去った諸先輩も多々。
一方、 作業以外や休憩時、青二才の愚問や珍問にもに噛んで含めるが如く詳細
かつ丁寧に、広告裏(常備)に正確で細密な立体的イラストを描き説明に納得。
工場や六本松で深夜消灯後の寝物語りに話すのが楽しみ、お前は寝せてくれん。
かつ丁寧に、広告裏(常備)に正確で細密な立体的イラストを描き説明に納得。
工場や六本松で深夜消灯後の寝物語りに話すのが楽しみ、お前は寝せてくれん。
まず三面図1/10をA0サイズのクラフト紙に描き、構造要素や操縦系統全て盛込んだ図面を作成。特に操縦席は人体1/10の紙人形(関節はピンで止め)て動きをシミュレーション座席や操縦桿、フットバー(方向舵制御)エンジンレバー、主翼桁が座席下を貫通の為、それら位置関係を側面図で検討の上配置。 座席の補強要領やケーブル類のコース確保接続金具等、ド素人ながら図は描いては消しの繰返しでボロボロ且つ真っ黒に。
これら作業は自宅で深夜、 週末はそれを持参し工場で作業の合間にアレコレ、こうしたらとの押し問答は正に開発段階の技術論の応酬で多岐に渡る知識を醸成させてくれた、 何しろ日本航空界先達を目の前に、新しいと思えた事が既知・既成事実は再々。 何やかんやで数ヶ月を経過、 卒業まで逆算しても1年チョイに焦りも。
その間、 主・尾翼型や胴体の線図や板に現図を書込みに着々進行なのだが。
次回 ⑧ 次第に姿形が現れて