子どもの今をじっくり見て、スモールステップでできる事を増やしていく、というのはまあ、皆さんどこでも聞く話だと思います。
いきなり大きな目標を立てると無理させたりストレスを与えます。
けれど、数年先を見据えて、そこから逆算して、今できそうな事をトレーニングするのはいい事なんです。
前向きにね。
例えばうちの子の場合、最終目標は独り立ちです。
自立です。それは身辺の事をひとりでやれると言う事ではなく、経済的な自立です。
生活費を100パーセント稼げと言うのではありません。それは定型発達(いわゆる普通の人)ができる事であり、うちの次男には無理です。
福祉的支援があっての上での自立です。
進学はありません。
今、支援学校では、企業への実習をこまめにしたり、色々なソーシャルスキルを学んだりしています。
就職のためのトレーニングを色々しています。
もし、次男が無理して普通校へ通っていたら、こんな授業はあったのかなぁ?
支援学級がある高校は少ないです。エンパワメントスクールもありますが、それでも次男には授業が難しいかも・・・。
発達障害児は学校を出ていきなり就職すると、結構大変だと聞きます。
環境の変化に慣れるのに時間がかかります。卒業後に通うカレッジや訓練校もありますが。
高卒で就職を目指すなら、支援学校の方がいいのかもな~と思います。
(何度もいいますが、支援学校は普通校へ行けない子が行くところではありません。必要な支援を受けるためにいくのです。)
こういうとそんなことはない、そういう社会が悪いんだと言う意見が出るんですが、社会はすぐには変わりません。そのために子どもに無理をさせることになります。
もちろん、みんなが支援できるような世の中作りは続けていきますが。
ただこれはうちの子の場合の話ですので、それぞれの子どもの特性や考え方、おうちの方針などで違う道もあります。
無理させて普通校へ通わせようとしているなら、ちょっと考えてくださいね。