「あきらめ」ではなく「みきわめ」 | 例えば子供の引き出しの中

例えば子供の引き出しの中

発達障害関係者(主にお母さん)ならどなたでも参加できる茶話会を開いています。「ばうむの会」でFacebookやってます。
https://www.facebook.com/yaobaumu/

明らかな自分のブログへの誘導的なコメントはお断りします。

子どもたちの障害には色々あります。「何々障害」だからこうだ、と決め付けたり分けたりするのはいけないことなんですが、だいたいで分けることで対応策を考えやすくはなります。
その上でその子その子に合った支援を考えます。

と、一般的にはそうなんですが、自分の子となると客観視しにくく、難しい。

うちの次男は幼少期に広汎性発達障害と診断されました。
もう10年以上前です。
今思うと結構アバウトな感じです。

今診断してもらうとどうなるのでしょう?
久し振りに病院選びから始めなければ・・・汗

長い間通院していなかったのは、行っても「様子を見ましょう」といわれるだけだったので。
特に目立った問題行動などが無く、薬も必要なく、「ただおっとりしているけどたまに突飛な行動をする」そんな感じの子供だったからです。

療育手帳はB2。IQは軽度知的障害の範囲の中の下のほう。(推して知るべし)

現在は身の回りのことは自分でできるし、噛み砕いて説明すれば大体のことは理解します。
学校の勉強の方はできないけどねあせる

そんな次男もそろそろ社会へ出る準備をしなければなりません。

本人は「物作り」がしたいと言います。
けれど、「物作り」って何なのかと聞くと答えることが出来ません。
確かに何かを作るのは好きですが、1から考えたり、商品になるほどの物を作ることが出来るほど器用か?と問われると全くです。誰かに弟子入りしてイロハのイから学ぶほど物作りが好きなわけでもない。

先日まで通った作業所では箱の組み立て、箱詰めをしました。
どうやら彼の物作りとは、こういう感じだったようで、「楽しかった、こういう仕事がしたい。」といいます。

簡単な作業です。
本人が楽しいというならそれが一番かと思うんですが、親として心の中で葛藤が起こってしまうんです。


もうちょっと仕事っぽい仕事がこの子には出来るんじゃないか?
こんな簡単な作業で飽きたりしないか?


でも、よく考えたら「毎日何が起きるか分からない仕事」や「肉体を酷使する仕事」や「書類を書く仕事」や「お金を扱う仕事」や「パソコンを使う仕事」など、次男に出来そうもない。

本人が楽しく、ストレス無く働けることが一番なんじゃないか?

諦めではなく、見極めなんです。

いわゆる「人の役に立つ仕事」ばかりが仕事じゃない。
いや、回りまわってどこかの役には立っているはず。実際箱詰めされた商品は市場に出回るんですから。

というか、人のために働くんじゃなく自分のために自分が楽しく働いた結果、何か(誰か)の役に立つのが一番良いんじゃないか?と。

学校でこれから何度か進路の懇談がありますが、次男の今回の実習のことも踏まえて、少し変更も考えたいと思います。


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