道でバッタリ同級生に会って、むこうが「あ、○○くん!」と手を振っているのに知らん顔。
すれ違ってからコッソリ次男に「知ってる子やろ?誰?」と聞いても
きょと~ん
としていたんです。
クラスの写真を見ているときも「これは?」と聞いてもほんの2、3人の仲のいい子の名前しか出ませんでした。黙っているだけです。
自閉スペクトラム症の人の中には人の顔が覚えられない相貌失認という症状のある人が多いそうです。
次男もそうなのかなとずっと思っていました。
最近までは。
ふと、幼稚園のころのことや小学校のクラスメイトの話をしたとき、「あ~、何々くんやな」と私でも忘れていた名前を出したんです。
幼稚園の先生も覚えています。
「クラスの子の名前、何人か言える?」と聞くとスラスラとは出ませんが、「写真を見ながらやったらわかる」と。
これって、なんだ

次男は、中学校あたりからかなり言語の能力が伸びました。
語彙も増え、会話もスムーズになりました。まだまだですが、自分の気持ちも話せるようになって来ています。
つまり、あの頃は頭の中では分かっていても、それを言葉に出来なかった、と言う事でしょうか。処理能力も遅いので、「記憶の中からその子の名前を取り出す」という作業がスピーディーにできなかったのかもしれません。
今では結構人の顔を覚えます。名前も覚えます。どうやら相貌失認ではなかったようです。
発達障害児だって、ゆっくりと発達します。10年前のその子と今目の前にいるその子、同じですか?できたことが増えたんじゃないですか?
今、できない事ばかりだ、と毎日悩んでいるお母さん。
他人と比べないで去年の子供と比べてください。1年間でも結構変わったんじゃないですか?
来年どうなっているかなんて誰も分からない。
もっとできる事が増えているかも知れない。
1年じゃ少なくても、5年、10年と長い目で見るとずいぶん成長しているはずです。
育てにくい子供と毎日接していると、見えなくなっている成長があるかもしれません。
何でも知っていると思っていても、分からなくなる事だってあります。他人に教えられて気づくこともあるし。
日記代わりに日々のことをメモしておくのも良いですね。
(私は日記代わりにブログを何年も書いてます)
たまに昔の自分の書いたものを読むと改めて気づくこと、ありますよ。
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