今日も発達障害の学習会でした。
今日の事例はうちの次男です。
あらかじめWISC-Ⅳのデータ(中2のときのですが、使ってもらいました)と生育歴(これは私が書きました)などを出してありまして、それを皆さんの前で話しまして、伊丹先生の解説のあと、参加されている皆さんで支援策を話し合う、というものです。
今日、貰ったWICSのデータ、私が提出したものと違っていました。補正されていました。
先生が補正してくれたもののほうは、グラフのでこぼこがはっきりしていて、個人内差がわかるようになっていました。
そっちのほうを見ると、なるほどなーと納得するデータとなってました。
とにかく次男はVCI(言語理解)とPSI(処理速度)の差が大きい!
言葉の力はあるけど、スピードが追いつかないんです。だから固まる。
そして覚えるのも苦手。
状況が説明できない。
こういう子には「待つことを最大限考えてあげる」ことが大事です。PRI(知覚推理)は強いから、ゆっくりさせると良いそうです。
指示は言葉で。絵と比べると言葉のほうがわかり易いタイプだそうです。
わかるなーこれ。行き先は地図よりも言葉で書いた方がわかるようで、自分で電車の乗り方を文章で書いてましたもん。「右の階段を下りたら何々・・・」というように。
経験で覚えていくタイプのようなのもわかっていましたが、データで見るとやはりなー、でした。
そして今から使える支援は、年齢的なことも考慮し、「ボトムアップ」よりも「トップダウン」なんだそうです。
わかり易いサイトがありました。http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/sougou/koho/compass/rashinban-2337w.pdf「岡山県総合教育センターだより」より抜粋
「ボトムアップ型指導」とは,学習スキルやコミュニケーションスキル等の能力をステップアップさせる指導です。一方「トップダウン型指導」とは,将来の姿を想定して目標を設定し,現在の能力や習得しているスキルを使って,目標を達成することができるように指導していくことです。特別支援教育の指導においては,この「ボトムアップ」と「トップダウン」の視点で目標や指導内容を考えていくことが大切です。
幼児期から学童期にかけては,ボトムアップが教育の主な目標となります。
しかし,特別な支援の必要な子どもたちは,学習した知識や技能を積み重ねていくことや生活の中で活用したり応用したりしていくことに困難さがあるため,年齢が上がるにつれて,ボトムアップによる指導だけでは本人の力を伸ばしていくことが難しくなってきます。そこで,子どもの成長に伴い,指導の重点をボトムアップ型からトップダウン型へ徐々に切り替えていくことが必要になってきます。
中学校においては,学習スキルやコミュニケーションスキル等学童期からボトムアップで付けてきた力を基礎にして,生徒の現在持っている力から想定される卒業後の進路を見通して,身に付けさせたい日常生活スキルや社会生活スキル,職業生活スキル等をトップダウンで指導することが重要になってきます。
いやー、大変勉強になりました。
改めて次男のことがまた少し分かったような気がしました。
親でもわからないこと、ありますよー。
それは恥ずべき事じゃないんです。むしろ親だからこそ見えなかったことってあるはずです。
それはやはり、親自身の勉強や、信頼できるデータ、専門の先生などの力によって見えてくるものです。
私もまだまだ勉強します!