専門家と言われる人に何かを相談したときに、その答えが目からウロコ的なものだったり思いも寄らない視点からだったりするといいんですが、使い古された答えだったり、「いや、それは分かってるんですけど・・・」な答えだったりすることもあります。
私はひねくれものなので、その人がどれだけ考えて答えを出してくれたのか、そこに注目します。
答えを出すスピードを言っているのではありません。
内容です。
特に障害のある子供さんのことでの相談は即答はなかなか出来ません。
その子供の家族、学校、趣味、性格、生活サイクル、好きな事、特にその子に一番かかわっているであろうお母さんの事を抜きでアドバイスはできません。
よくあるアドバイスに「うちの子、家ではゲームばかりなんです…」という相談に対して待ってましたとばかりに「発達障害の子どもにはゲーム機を与えてはいけません。」と答える場面を見かけます。
小さすぎる子供にあれは確かによくないかもしれない。脳に影響がうんぬんと言う話も聞きます。ちゃんと統計を取っての話かは別として。
でも、すでに与えちゃっていたら?
「これはあなたの発達に良くないの!」と取り上げる?
時間を決めて1日いくらとか決めていて、それを守っていても?
「代わりにアナログなゲームを家族でやりましょう!」と勧めるのもよくありますね。
現実問題、疲れて帰ってきたお母さん、お父さん、自分の事で精一杯の兄弟たち、トランプや昔の遊びをやれますか?
「やらなきゃ子供さんはますますヒドイ状態のままですよ!」と脅され、家族の重荷になりかねない。
子供によっては、カードのゲームはルールの理解が難しく、何度教えても分からない、家族はイライラを隠しきれず、子供は追い詰められ・・・。
そう言う事になるかもしれないと想像した事ありますか?
「ゲームばかり」って、どのくらいの時間でしょうか?
だいたい、ゲーム機での遊びより楽しいと思えるものでなければ、続かないのです。ゲームより楽しい事がないからやるんです。
それを探さねば始まらない。トランプがはまれば問題ない。それ以外のものでも楽しければそれをやるでしょう。けど、それをゲームの代わりに毎日ずっと家族が付き合ってやれますか?
無理しなくても、週1、いや、月1でも良いと思いますよ。
そして、ゲーム機は何分、終わればご褒美(トークン)。
ダラダラやらない。週1くらいは休むとか、ルールを決めましょう。
それでいいじゃないかと思うんです。
大事なのは子供とのコミュニケーションなんですから。
指導する側は、良かれと思ってアドバイスをするのですが、それ、そのご家族の生活状態を考慮していますか?
発達障害の子どもさんを抱えるご家族は、疲れています。健常児の子どもさんにならすんなり入る言葉も入らない。気分にもムラがある。感覚過敏があれば食べ物の好き嫌いも多い。
「ゲームばかり」と言う相談の真意は何なのか?お母さんは実の所、ゲーム機を与えてしまった自分を責めているかもしれないんです。なのにそこを責めますか?
ゲームをやめさせてどうしたい?代わりにお母さんはどうしたい?子供の気持ちは?そこまで考えてアドバイスしてあげなければいけないと思います。
実は、うちの次男には進んではゲーム機を与えませんでした。できないだろうと思っていたからです。
お兄ちゃんはDSを持っていました。
小学生のある日、次男がお兄ちゃんのゲーム機を操作していたんです。
驚きました!こんな事ができるんだ!と。説明書も見ずに遊んでいたんです。
感覚的に操作すればなんとなくできるんですってね、あれ。私はやらないのでよく分からないんですが(笑)
エライ人が聞いたら怒りそうですが、私は嬉しかった。この子の可能性を見つけたようで。
それからは時間制限つきで1日1回、遊んだり遊ばなかったり。
無理に引き離さずに、遊び終えた後に「どうだった?面白かった?」「どんなのやってるの?教えて?へー、すごいんだね!こんなのできるんだ!」と話をしてみませんか?それなら忙しいお母さんでもできそうです。
その時はお母さん、手を止めて、子供さんの方を見て、笑顔で話しかけてください。
私はまだまだ専門家とは呼べないかもしれないけど、お母さんが笑っていると子供も安心すると言う事だけは通していきます。
そんなお母さん達の憂さ晴らしの茶話会(笑)
11月15日です。14時から16時まで。八尾市高安町南5-8 ほほえみ空間りぃえ悠にて。
千円でケーキと飲み物つきです。
是非お越しくださいね!
http://kokucheese.com/event/index/350100/