エライ先生の言う事が全部正しいわけではない | 例えば子供の引き出しの中

例えば子供の引き出しの中

発達障害関係者(主にお母さん)ならどなたでも参加できる茶話会を開いています。「ばうむの会」でFacebookやってます。
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明らかな自分のブログへの誘導的なコメントはお断りします。

あちこちの学習会や勉強会に出ていると、先生によっては「ん?」と思うような事もあります。

ある先生は「ADHDの子供はこんな感じだからこんな風に、自閉症はこんなだからこう。」と決め付けたような話をされました。おそらくお母さんたちへわかり易いように、便宜上そう説明されたのだと思いますが、実際はそんなキッチリ分けられません。動き回る子→ADHD、じっとしてるかパニックを起こす子→自閉症、そんな風にも取れるような説明でした。

診断名は一応あるけれど、その内容は誰一人として同じではありません。
ADHDがみんな歩き回る子ではありません。


気の散るものはすべて片付けてしまいましょう、と教える先生もいます。
聴覚過敏の子供はすべての音がうるさく聞こえるので、静かな環境にしてあげましょう。とおっしゃいます。(予備知識のない人への説明だから簡単に説明したのかも知れませんが。)

何もない、音もしない部屋で果たして落ち着けるのでしょうか?
その子供がどんな環境ならば落ち着けるのか、色々試してベストを見つけなければなりません。
聴覚過敏って、他人が思うより複雑だと思います。


ある先生は、隣りの子供のテストや課題を見てカンニングばかりする子供に対して、席替えをする事で解決しようとしました。隣りの子が優しい子だから甘えが出るのだと。
果たしてそうでしょうか?
なぜその子はカンニングをするのでしょうか?

分からないから、だと思います。何を書いていいのか、答えは何なのか?もしかして問いの意味から分かってないのかもしれません。

なぜ分からないのか、隣を見なければならなかったのか、それを考えるのが支援なのでは?
席替えはその場しのぎの先生の都合でしかないと思います。


小学校では発達障害の子どもには、掃除と給食の時間が大変だという先生。
確かにそうかもしれませんが、自分の居場所を見つけられないタイプの子供には「休み時間」も苦痛な時間だと思います。
何をしてもいいよ、好きにしていいよ、みんな一緒に仲良く遊ぼうね!という、一見優しい言葉は対人関係が難しい子や、静かに過ごしたい子供には苦痛でしかないと思います。


自分なりに色々な子供を見てきて、色々な先生のお話を聞いていくと、見えて来る事がたくさんあります。

先生やお母さんも皆さん頑張っておられます。子供のためにはどうするのがいいのか、日々考えておられます。
ほとんどの支援教育の専門の先生のおっしゃることは、腑に落ちることばかりです。(と、フォローしておきます(笑))

少し見かたを変えたり、やり方を変えたりすることも必要です。
方法はたくさんあります、初めからベストな方法なんてそうそう見つかりません。
ダメなら他の方法を。

私もまだまだ勉強しなければなりません!!