人並みはずれた特技よりも・・・ | 例えば子供の引き出しの中

例えば子供の引き出しの中

発達障害関係者(主にお母さん)ならどなたでも参加できる茶話会を開いています。「ばうむの会」でFacebookやってます。
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明らかな自分のブログへの誘導的なコメントはお断りします。

最近テレビなどで発達障害について取り上げられる事が多くなってきましたね。
たくさんの人に知ってもらえるのはいい事です。

が。

勘違いや誤解も多いわけで。

まだこの分野には未知な事も多く、「治る」という認識でいるとエライ目に合うこともあるわけで。

風邪なんかよりも「症状」は十人十色です。

また、ほんの一部の方に見られる、「ある事に関しては天才的な能力を発揮する」とか、「代わりに人より優れた部分がある」というのもほとんどの発達障害の人にはないわけで・・・。

「うちの子、何やっても出来ないことばかりなんです、何か特技はないでしょうか?」
そんなことを言われるお母さん、結構います。

そんな、お金を稼げるほどの特技を持った人なんて、滅多にいません。

人並外れた特技を見つけるよりも、大事な事があります。

それは、日常生活の中にあるんです。

朝、一人で起きる。ご飯を食べる。一人で着替える。学校へ行く。座って授業を受けられる。
帰ったらカバンを片付け、手洗いうがい。宿題をする。明日の準備をする。お風呂に入る。決まった時間に寝る。

お家のお手伝いなんて出来れば素晴らしい!

この、当たり前の事が出来ないのが発達障害の子ども達です。
けれど、できないからと、出来ないままにして、何かの特技だけで生きていけるはずはないんです。
少しずつでいいんです。これらをいっぺんにやろうとしないでください。
「これだけは」という最優先事項を決めて、丁寧に取り組んでください。
あきらめないでください。方法は何でもいいんです。結果、出来ていれば良しとしてあげてください。あ、完璧は求めないで。それをするとお母さんも辛くなります。

今日も、デイに来てから、カラーボールや音の出るおもちゃでしか遊ばなかった子が、塗り絵をしたり、パズルをしたりしました。すごい進歩です。この先が楽しみになってきましたニコニコ

ある程度の身の回りの事を自分でできるようになれば、本人も自分の意思を何らかの形で表現出来るようになってくるのでは?と思います。そうなると、その子が何をしたいのか、どんな人になりたいのか、本人も家族にも見えてくるかも知れません。
そうなったらもう全力で応援しましょうね!