先日のスクーリングで学んだ事、覚え書き。プリントには書かれていない、ノートへのメモ書きより。
生まれたときはみんな感覚が敏感である。だんだん鈍感化していくのだが、上手く鈍感化できないと感覚(知覚)過敏と言われる。
「体にいいから食べなさい」は言葉のイメージが沸かない子には分からない。
字が読めないから視線(眼球)がキョロキョロするのか、目の動きが悪いから読めないのか。すべての子にビジョントレーニングが有効というわけではない。そこは客観的に観察が必要。
大きな声で騒ぐ子へは小さな声で注意する。低い声のほうが伝わりやすい。低い小声。
ADHDは集中できないのではなく、ある1箇所に過集中してしまう。
算数や国語に集中できない子が図工には集中する→集中力の問題ではなく、算数や国語が理解できないから。
「こだわり」はやめさせるのではなく、「こだわらなくてもいい」と言うことを学習する。
2択の質問は後ろのほうを答える傾向がある。「好き?キライ?」と聞くと「キライ」と答える。「やるの?やらないの?」と聞くと「やらない」と答えてしまう。
「帽子をかぶって外へ行こう」という指示では「外へ行こう」しか頭に入らず、そのまま外へいこうとしてしまう。「まずは帽子をかぶろう」「外へ行こう」と分けて指示するといい。
エコラリアはそれが悪いわけではない。むしろコミュニケーションを取ろうとしている。
言葉は大人からより周りの友達から覚える。
ADHDの子がすぐ「バカ」などの言葉を使ってしまうのは言葉の発達が遅れているから。まずは読み書きを学ばせる事が大事。
絵カードを使うから言葉を理解しない、覚えないという人がいるが、絵カードを使いながら音声言語を発達させていく。
DVDやテレビが悪いのではない。見せっぱなしにすることが良くない。実際に体験する事が大事ではあるが、体験しきれない情報を得る事ができる。親が見せながら話しかけ、子供が指を差したら「あれは何々ね」と答える事により子供は「何々なんだ」と知る。(フィードバック)
平均値を離れているからいけないのではない。その子個人が伸びているかを見る。2年生でできなくても5年生でできるかもしれない。
「心の発達が言語に出る」のか「言語の発達、読み書きが行動を調整しルールなどの理解につながる」のか、どちらが先ということは決められない。が、治安の良い国は識字率は高い傾向にある。抽象概念をどう獲得するかが問題である。そのためには文字の読み書きが社会のルールの理解につながる。
発達に障害がある子は物事の符号化、圧縮、抽象化、コード化ができない(全員がそうではない)ので「佐藤さん(知っている人)」と聞いて普通はイメージが沸くが、発達障害児は「男で、髪が短くて、メガネで…」と頭に浮かび「佐藤さん」と圧縮できない。記憶がありすぎることでのトラブルも多い。10年前の出来事を昨日のように思い出してトラブルになる。
DXは脳の39野40野(視覚、聴覚、体性感覚を統合する)の働きが十分でない。例えば「イルカ」という文字を見て「イルカ」という3文字の音に変換することが上手くできない。次のブローカー野で意味になる。脳の情報処理に問題があるのであって、本人の努力不足ではない。
自閉症児はよくミニカーを並べて遊んでいるが、おはじきとして並べているのではなく、車として遊んでいればいい。
ちょっとまとめてみました。