あの頃の私 | 例えば子供の引き出しの中

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今日はちょっと、いやかなり昔の話をします。

実は私、27年前、専門学校のアナウンス科にいました。
その時のことや、ボランティアやアルバイトでの少ない経験と、本やネットでもう一度学びなおして、生徒さんに少しでも、声を前に出して気持ちを伝えるということの大事さや楽しさを知ってもらおうとしているわけです。
これがなかなか難しい汗

私が「話す、聞いてもらう」事に関心を持ったのは高校ぐらいからです。放送部に入部し、たまたまフリーのMCをしている女性と出会い、色々教えてもらいました。
結局そういうお仕事に就くことはなかったけど・・・。

当時のバイトで思い出深いものが1つあります。

盆踊りのMCでした。夏、各地で盆踊りが開かれますね。櫓の上では音頭取りと呼ばれる歌い手さんが河内音頭を歌います。その音頭取りさんが交代する間のつなぎをするのです。
これが結構キビシイあせる
夕方まだ明るいうちから一行に混じり、挨拶と取材です。名前なんて間違えたら大変ですからね!!
あらかじめ新聞やニュースから、時間が余ったときのためのネタ集めもしなきゃなりません。
音頭取りのオジサンはいかにもな「河内のオッサン」タイプが多く、その道では有名なので、だいたいが偉そうです(笑)「オレを知らんのか」です。
今なら上手くあしらえるだろうし、ゴマをすって機嫌を取ることもできたでしょうが、当時まだ二十歳ソコソコの娘さんですゆえ。(今でもゴマすりは苦手ですが)
本番前も「上手いことできんかったら、櫓からけり落とすでー!」と言われ、「頑張ります」としか言えなかったです汗

出番が来ましたが、櫓の上のどこの誰だかわからない小娘の話なんか誰も聞いてません。
聞いてくれない人にしゃべるのってきついですよ~
冗談言ってもあんまり笑ってくれないし。私の腕もなかったんですけど。

あっという間に終わり、バイト代もらいました。プロのギャラの三分の一位です。
どっと疲れて帰り支度していたら太鼓担当の若いお姉さんが
「大変やったやろー、がんばりやーチョキ
と声をかけてくれました。もう、涙が出そうでしたよ。
あのお姉さんも苦労してたのかなぁ・・・今はどうしてらっしゃるかな?


言葉って、人の心を落ち込ませたりも、上げさせたりもします。
できれば上げさせたい。
嫌な気持ちや、イライラ、悲しい、困らせるというマイナスな言葉は相手に投げたくないです。投げるには相手の言葉も上手くキャッチしなければなりません。
そのボールは暴投だったり、ボテボテのゴロだったり、強すぎる直球だったり取りにくい変化球だったりもしますが、できるだけ受け止めたいです。
そのためには、守備練習をしないとね!