ブーケの他にもうひとつ、式場の担当さんじゃなくて外注で打ち合わせたものがあります。



それは、写真屋さん。

写真屋さんはお花屋さんのすぐ後に打ち合わせてくれました。

別の日にわける時間的余裕がなかったので助かりました。




ええと。

比べるものではないと思うのですが。

写真屋さんのお姉さん、頼りないよ~(>_<)


舌ったらずな喋り方もさることながら、

こちらの話している内容が全然理解してもらえない!


センセイよりもまだ私の方が意思疎通がはかれたので、私が主に打ち合わせることに。



「こんな感じで考えてます」と言っておいても、全然違うサンプルを持ってこられる始末。


おい。
ほんとに大丈夫かこの人。


担当さんを変えてください、というわけにもいかないので、とにかく意向が伝わるように、さくさく話を進めちゃおう。

腹がたってテーブルひっくり返さないうちに。





まずは記念写真。

台紙を選んで、新郎新婦の立ち姿、それに集合写真をセットにしてもらう予定でした。


式場のセットプランには、新郎新婦の分一冊だけが料金に含まれてる。

どうせなら、私たちだけじゃなくて両家にも一冊ずつ欲しい。

これはオプション料金になって、結構値がはりました。

うーん、ここでも数万円が飛んで行く……


台紙は三折と二折の二種。

サンプルをみせていただきました。

写真は立ち姿と集合写真のふたつだから、二折に決定。




ん?
んん?


なんだかバランス悪くないかこの写真。


立ち姿の写真がばーんと左側、縦長に置かれてます。

右側には、集合写真が横長に置かれてます。

広げたときに、右側が落っこちそうな配置。

なんでだ?




これはそのときよく分からなかったのですが、写真の大きさが悪かったのです。

立ち姿の写真にくらべ、集合写真が小さすぎ。

左右入れ替えても、サイズがかわらなければバランス悪いことに変わりはない。

その時は気づかず、とりあえず左右を逆に配置してもらうことになりました。


「立ち姿のお写真は、この中からお選びください」


立ち姿のポーズの話ではありません。
バックの色合いの話です。


サンプルを見て、センセイと顔を見合わせました。


ふたりとも、無言。


冗談ですか、これ……。
お願い、冗談だと言って。




いったいいつの時代の流行なのか。

バックはロールスクリーンに光をあてただけのもので、

色目が青と茶色と黄色のグラデーション。


あとは、真っ白。

なんですかこの三原色っぽい色合いは。




「あの、他にないんですか?」
「ありません」


ないんですか。そうですか。


後日、別の写真館で、撮り直したほうがいいよね、これ。

ひどいよね、これ!




ふたりしてかなりごねたかったのですが、このレスポンス悪いお姉さんに言ってもムダなのは明白。

交渉できる相手ではありません。



決めかねた私たちは、後日まで返事を待ってもらいました。


日延べしてどうするのかって?

式場担当にごねるに決まってるじゃないですか!




高い料金払って、一生もんの記念写真を撮るわけですよ。

納得いかないものを残すわけにはゆかないのです!!




かなりうんざりしつつ、式の写真の話にうつりました。

式のアルバムスナップのサンプルは、前々から、式場の担当さんに見せてもらってました。

装丁がしっかりしているものもあるのですが、総じて、写真がよくない。


モデルが悪いのか? 

でも、花嫁さんて、それなりにきれいなもんじゃないですか。

これ、なんだか普通のスナップ写真みたい……。



けしてプロの技に見えない。
写真つきのブログをやってる人の方がよっぽど上手いよ。




それに、アルバムはほぼスナップ写真。

あのー、いまどき、なんでデジタル写真じゃないの……?



デジタルもあることはありましたが、
これがまたバカみたいに高い!

五万も十万も、こんなとこで使えるかー!!



うーん。


この写真屋さん、ほんとに、ほんっとーに、大丈夫かなぁ?


センセイの友人に、当日カメラマンとして来てもらった方がいいかも。

他社の写真屋が式に出入りするとなると、とんでもない追加料金が生じちゃうんだけどな。

そうだ、参列者として来てもらって、写真を撮ってもらうのはどうかな?


ダメでした。

参列者だと、式の大事な写真が撮れないのです。

業者だと祭壇にあがりこんで、新郎新婦を正面から撮ることができるのですが、

参列者はあくまで参列席からの写真しか撮れない。




うー、困った。

このアルバムを見る限り、この写真屋さん信用できない。

それに、参列者として入ってもらうにも、これ以上招待客は増やせません。




ううー、困った困った困った。

もーこれも保留!




しかし打合せの時間を丸々ムダにしてしまうのもシャクだったので、

変更可能なことを念押して、とりあえずアルバムは仮決めをしました。


会食の写真はパスして、結婚式だけの写真。

50枚撮り。
ネガはもらえるとのことで、写真屋さんのセレクトしたアルバムを一冊だけ作成。




写真は、直前までごねてごねてごねまくりました。


だって、納得いかない。

他のものは立派なプランを用意している式場なのに、大事な写真だけ時代錯誤なお粗末さんだなんて。


この結婚式、写真業者をすげかえてもらうわけにはいかないだろうけど。


後日、ここで結婚式を挙げるカップルたちのために、
「すんごいクレームが出た」ことを式場に形として残しておかなくてはならない、と固く決意。


鬼のようなクレームがあれば、また頻繁にブーイングがでれば、式場側としては業者の検討も考えてくれるでしょう?

そう信じたい。

昔からのつきあいがあるからなんて、政治家の天下り的思想で若者を惑わせないでくれ!



結局、ごねてごねて、ごねまくった甲斐は、きっちり形になりました。



直前になって、立ち姿に新しいバックが採用されたのです。

いままでのロールカーテンにライトを当てるものではなくて、

豪奢なカーテンのかかった作り窓での撮影。



あ、これなら、許容範囲かも。

かなりモダンに近づきました。

やっぱりどこかセンスが古いなとは思ったものの、ロールカーテンに比べるとかーなーりーマシ。




よかったねセンセイ。


これでロールカーテンのライトに、持ち込んだセロファンはらずにすんだね。

(そんなことももくろんでましたよ。おほほほ)




式のアルバムについては、もう写真屋に委ねることにしました。

なくてもいいか、と思っていたくらいなので、思い出アルバムになればそれでいいや。

もうあきらめの極致でした。




ところが!

大どんでん返しが起きたのです!



当日とても愛想のよい若いカメラマンがついてくれて、

雰囲気ある良い写真を撮ってくださいました。


撮れないはずだったショットまで撮っていただいて、大満足です。


センスがひと世代前だとか、すんごい雰囲気台無しとか、担当さんが困るくらい言った甲斐がありました~。


後日、アルバムが上出来で満足です、とお伝えしておきました。


これで今後、あの写真屋の心構えが変わってくれると良いんだけどなぁ……(^_^;)




しばらくたって思うことは、結婚式の写真は、絶対撮っておいたほうが良いということ。

だって、当日のことって、てんぱってて覚えてないんだもん(>_<)


せっかくの晴れ舞台なのだから、美しい思い出として残しておきたいのだけれど

記憶に残ってない.

写真すらもなかったら、
がっかりです。


迷われているかたには、ぜひ、アルバムをおすすめ。

枚数撮れば良いというものではないので、式の長さと満足度、それにお値段とを比較して、よ~く悩んでください。

式の一ヶ月前。


まだいろいろ決まってないけど、

とりあえずブーケ!


お花の準備の時間が必要なので、
早めに打ち合わせておかないといけないのです。



結婚式やドレスにこだわりのない私でしたが、めずらしく、ブーケにはこだわりがありました。

それは、生花のブーケであること。
これだけは、譲りません!



ブーケというのは、結婚式の後、花嫁から次の花嫁に贈られるもの。

ブーケトスやる気満々の私にとって、そんな意味合いがある。

次の花嫁さんに、造花で作ったまがいもののブーケを渡すわけにはいかんのです。




実は私、花粉症。

菊類がてきめんキます。


式の当日、花嫁洟ずるずるなんて醜態はさらすわけにはいかない。

お花屋さんに、できるだけ花粉の少ないお花をお願いしました。



ブーケを作ってくれるのは式場外注のお花屋さん。

打合せには式場の担当さんではなく、お花屋さんのブーケのプロが来てくれました。

お姉さんはセンセイと私の抽象的なコメントをききながら、テキパキとまとめていってくれました。




私の要望は、派手すぎず、花粉の少ないもの。

センセイの要望は、式のテーマカラーであるロイヤルブルーと白を基調にしたもの。




「ブーケの大きさは、ウェディングドレスとお嫁様の顔うつりとでバランス見るのがいいですよ」

お姉さんのアドバイスで、ドレスの写真を元に、ブーケの長さを決めました。


ブーケによっては床につくぐらいの長いものもあるのですね。
知らなかった。


そういや最近の流行のブーケで、花嫁の動きにあわせて、花が揺れる動きのあるものもあるそうです。

そんなブーケもちょっと羨ましい(^-^)




お姉さんにある程度お任せするものの、
なんでもいい、というわけにもいきません。



「好きなお花はなんですか?」

お姉さんにきかれて、迷いました。



一番好きな花は、コスモスです。


コスモスのブーケ。
聞いたことない。

やってやれないことはないけれど、難しいんじゃなかろうか?

お花としてもそんなに迫力のあるものではないし、インパクトに欠けそう。



うーん、となると。


「お生まれの季節は?」

おお、ナイスお姉さん。


「春です。チューリップ。チューリップ好きです」

よかった、桜とか口走らなくて。



白のチューリップを主に、ロイヤルブルー系統の花で飾ってもらって、若干下に長いブーケでまとめてもらうこと
になりました。

とはいえ、あまりフラワーアメンジメントに感心のない私は、一体どんなブーケになるのか見当がつかず。


当日のお楽しみとなりました。




お花屋さんとの打合せは、ブーケだけではありませんでした。

結婚式のチャペルのお花は式場手配ですが、会食の卓上花は、私たちの手配。


卓上花についてはブーケと同様、決まったプランがありません。

だいたい希望の雰囲気と量、それにお値段を伝えて、季節のお花などでお任せコースになります。




卓上花は、けちるとろくなことにならない。

姉を筆頭に、いろいろな口から出た言葉です。

お花の少ない会場は、本当にさびしいのだそう。
お金かけていないのが丸わかりらしいです。

うう、友人を呼ぶ以上は、そんな惨めな卓にできない……




卓上花のサンプル写真をいくつかみせていただき、それなりにお値段と折り合いのつくものを選びました。

色はブーケとお揃いにしていただくとして。




「卓上花はそのままにされますか? 
お持ち帰りされますか?」


もったいない。
持って帰れるなら持って帰りますとも。

できれば二次会でも使いますとも。


しかし卓上花すべてを持ち帰るには、すごい量になりそうです。

私とセンセイで持って帰るのは大変そう……



「それでしたら、お客様にお持ち帰りいただいてはいかがでしょうか」


それです。

それぞれの卓上の花を、お客様に持ち帰っていただくのです。

そうすればお客様もうれしいおみやげになる。




ここで問題がひとつ。

卓上花って、どんな風にアレンジメントされてるの?


持って帰るには、包みなおさないといけないのではないでしょうか。

当日、包みなおすのは誰?
新郎新婦にそんな時間があるとは思えない。


希望者に自分で包んでもらう?
そんなめんどくさいなら、いらない、と言われてしまいそう。



センセイが、提案しました。

「卓上花を、小分けしてミニブーケにしてください」


そうか。
最初から分けてしまえばいいわけですね。


会食後にお渡しする引出物の袋に、そのままぽんと放り込んでもらえば、ばっちり。

お花が無駄にならずにすみます。



最後に、お花屋さんと打ち合わせたのはケーキ入刀のナイフでした。


式場の担当の方にみせていただいたナイフの飾りの、ちゃちいこと……


派手な色合いで、いかにも私たちの式の雰囲気に合いません。

色を変更してくれないかと担当にかけあったのですが、できませんの一点張り。

納得いかないセンセイをみかねて、担当さんが提案をひとつ。

「お花屋さんに、相談してみてはいかがですか」



センセイの話をきいて、お花屋さんのお姉さんはナイフの飾り花について、調べてくれました。


高っっ!

ちょっと待って。
お花なんて、ちょこっとしかついてないじゃない。
なのに、五千も一万もかかるんですか!?

ええー、それはちょっと……




困ったな。

できれば卓上花に揃えられるときれいなんだけどな。

むむむ。




解決案として、
ロイヤルブルーのリボンを巻いてもらうことになりました。

お花は使っていないので、比較的リーズナブルなお値段でおさえることができました。



しかしなんですな。

あの、ケーキ入刀のナイフには赤いバラとかすみそうというセンスは、いったいどのくらい前のものなのでしょうか。

いえ、結婚式に赤いバラを使われる方はそれで良いのかもしれませんが、そうじゃない人が大半だと思うんだけどなあ。

他の式場では、そんなことないのかもしれません。


わがままかもしんないけど、

こういう細かい部分にも、気をくばって欲しい、近頃の花嫁さんなのでした。

いろいろ準備に東奔西走。

師走に入って、文字通り、センセイが走り回る今日この頃。


ふと気づけば、もう十二月中旬でした。


あと一ヶ月で式本番。
もう大詰めです。

細部を具体的に詰めていかないといけません。



なのに。

着々と準備を進めていたつもりだったのに、
まだまだ決まっていないことだらけ。

愕然。



目の前のことをひとつひとつ、その場で解決していかないといけない。


後回しにすると、他の準備に迫られて、悩むヒマもなく後に後に回されて、気がつくと選択の余地がなくなってしまう。


これはもう、余程のこだわり以外は捨ててかかろう。

そんな心持でした。



そんな私に対して、細部にこだわったのはセンセイ。


結局、彼がこだわり続けたことで、式の統一感ができあがったんだと思います。

ごめんよ底力のない花嫁でorz


普通は新婦の方がこだわるはずだろう。
うちは珍しいのかな、と思っていたのですが。

新郎が式にこだわるケースは、けっして珍しくないようです。


結婚式は花嫁のもの、という認識はまちがってないのです。


新郎、新婦の意見がぶつかりあい、花嫁の思うような式にできなかった場合。

花嫁は間違いなく、一生禍根に残します。


結婚記念日にはもちろんのこと、他のかたの結婚式、子供の結婚式、アニバーサリーには必ずひとことこぼされること請け合い。


それこそ、最後の一瞬まで、言われかねません。

男性方、ご注意を。




しかし花嫁が式に思い入れがない場合。


式場おまかせの結婚式を挙げてしまうのは、かなり味気ないです。

お金ばっかりかかって、あまり思い出として残らないケースが多い様子。


新郎新婦が最初に行なう共同作業なのだから、良いものを残すことが大事です。


新婦に意見がない場合は、新郎側が思うように進めてしまって、式のグレードアップをはかってください。

センセイの実家、T賀には、おいしいものがいっぱいあります。


めでたい名物があるのです。

昆布という特産品が。


せっかくT賀に行く花嫁さんなんだから、地域の特産品を招待した人に持って帰ってほしいじゃない。


うわぁ、母の心だ。

思いやりと優しさだけでできている、
完璧な真心だ。


これに太刀打ちできるのは、完璧な理屈しかない。


完璧な理屈。
完璧な理屈。
完璧な理屈……。

た、たすけて策士さま!



センセイに矢面に立ってもらい、何度も、何度も話し合いをしました。


メリットを語るセンセイの母。
デメリットで応戦するセンセイ。


切り札はいくつか用意していたのですが、

ことごとく撃沈。


あのね、式場で用意できる引出物を見たけれど、心そそられるものがなかったの。

あら、そんなものこちらで用意すればいいじゃないの。


あのね、引出物の持込料ってけっこう高いんだよ。

あら、そんなこと気にしないわ。


あのね、引出物用意して持ち込む手間がね。

あら、そんなのこちらでやるわよ心配しないで。



しまった、残弾がありません!

そしてもう時間がありません。

引出物に時間をとられ、他の準備がおろそかになりそうです。

もう脳内スペース的には背水の陣。


いーかげんにしてー!





いかん。
どこまでいっても平行線。


これ以上母親たちと話していては、キれかねない。

いいのか、こんなとこで母親たちとケンカしていいのか。


白旗をあげたのは、私でした。


「もーいいよ。なんでも入れたらいいさ、紙袋の中に。

袋の中がさびしいのがイヤというなら、かさばる花嫁プレゼントにするさ。

文句あるかー!」



センセイは最後まで戦う姿勢。
必殺技の構えで、呆然。


だって、後援を振り向いたら、白旗振ってるんだもんね。

ご、ごめんよセンセイ。


でもあれ以上合戦が続いていたら、こちらが損をすることばかりに思えたんだよー。



という「やむにやまれぬ事情」で……


当日の引出物内訳。

・カタログ
・昆布セット
・花嫁プレゼント
・ミニブーケ

これで紙袋はいっぱいになりました。



昆布セットはCDが十枚入る大きさのもので、
用意してくれたのはセンセイのご両親。
手配もお任せいたしました。


宣言したとおり、花嫁プレゼントはおそろしくかさばらせていただきました。


鳥かご型の紅茶と砂糖のセットを、ファンシーなふわふわ袋でくるみ、でっかりリボンでラッピング。

中には紙パッキンを入れて、ぶわっとふくらませました。
当社費、3倍。

どうだ、これならかさばっても軽かろう!(泣)




ちなみにこの花嫁プレゼントの作成で、前日の花嫁さんの睡眠は二時間けずられました。
とほほほほほ……。


でもこれで文句ないよね。
どっからでも、かかってこんかい!




ところが、式の直前。


センセイの従兄弟が結婚式を挙げました。


出席したセンセイのご両親曰く

「ごめんね。引出物、紙袋にカタログだけだったわ。
思ってたよりさびしくなかった。
おかしくないのね、今時は」


あははははははは。
謝らなくていいですよ~。


orz
イインダ、ヤルダケヤッタンダカラ、コウカイナンテシナインダ……。




引出物を開封した友人から、後日問われました。


「なんで洋風のお式だったのに、引出物は和風なの?」

うるさい。いろいろあってん。

あなたが結婚するときに、深く納得するよ、きっと。

斥候は私の母でした。



「あのね、引出物のカタログなんだけど。

あれだけだとさびしくないかしら」



えー。うーん、そうかなぁ。


「結婚式でいただく引出物の紙袋って幅があるじゃない。
あれにカタログ一冊だけ入ってるわけでしょう。
結婚式に行ってきましたって感じ、しないんじゃないかしら」



うーん、それはそうかなぁ。

確かに、せっかく寿ぎの式に出席してくださった方々には、華やかなものを持って帰っていただきたい。



でも、当日結婚式に参列していただいたお客様にお持ち帰りいただくのは、引出物だけではないのです。



花嫁からの、プレゼント。


たいしたものではありません。
手作りのクッキーとか、手作りカードとか。


”来てくれて、ありがとう!”というごあいさつなのです。


ささやかですが、ちょこっとうれしいもの。



もうひとつ、花嫁からのプレゼントとして準備していたものがありました。

当日の卓上花を小さなブーケにして、お持ち帰りしていただく。

卓上の花は、ブーケとお揃いです。

まさに、結婚式からのお土産という感じ。


カタログと、花嫁のプレゼント、それにミニブーケ。

こんだけあれば、それなりに格好つくだろう。

そう考えていたのですが……。



とりあえず、母に説明して、その日電話を切りました。



そして数日後。

第一戦、開幕。


センセイのお母さんから、お電話。


「あのね、引出物のことなんだけど」
キタ-----(゜A゜)------!!!!!!


「やっぱりさびしいと思うのよ。
結婚式でいただく引出物の紙袋って幅があるじゃない(以下略)」


あう。同じ話だ。


これはもしかして。
もしかしなくても。

母親同士、結託したね?!


さりげなーく誘導したところ、やはり推測は当たってました。

両家顔合わせが終わってから、たまに親同士が連絡取り合っていること判明。

喜びをわかちあっているのは、とてもとてもとーてーもーうれしいのですが。


母親同士が意気投合すると、話があらぬ方向に暴走する。

噂には聞いていましたが、うちも例に漏れず、しっかり暴走しはじめた様子……。


目が赤く光り始めた王蟲をとめられるのは

体をはった運命の少女しかおらぬのです。

それも命がけで。


うわ、困るよちょっと。

式を控えて、命なんかかけてる場合じゃないっての。


どうする、どうする、どないしょー!

引出物には、なにをもらうとうれしいですか?

もらってうれしくないものについては、いろいろ耳にしました。


かさばるものはイヤ。
重たいものはイヤ。
生ものだと、気づかず賞味期限が切れてから開封してしまったりする。新郎新婦の顔写真が入った記念品は使えない。
卓上ベルをもらっても使うことがない……



どうせなら、もらってうれしいものをお客様には持って帰ってほしい。

でも、万人に共通してうれしいものって、なんだろう?


いろいろ考えて悩んでみたけど、

結局カタログにしました。


お客様に、欲しいものを選んでもらうのが一番もらってうれしいものだろうから。
うん、これなら持って帰るのにかさばらないし、そんなに重くない。
腐らないし、注文がすんだら捨ててしまえる。

よし、ナイスな選択だ!



式場の担当さんに、カタログを見せていただきました。


あるある。
いっぱいあります。

メーカー別、お値段別、商品の種類別。


見せていただいた他にも、百貨店などでお取扱があるようです。


どれにするかは、カタログの中身(商品)と、お財布の中身(お値段)で決めるしかない。

自分たちに欲しいものがあっても、意味がないのがつらいところ。


センセイとふたりで希望のカタログを決めました。


百貨店のもの意外は式場で取扱のものだったので、ギリギリまで変更できるとのこと。




念のため、両家の親にも見てもらうことにしました。



両親の反応はイマイチ……


まあ、別にいいけど。
みんなそんな顔してます。

うーん、でもカタログにした方がお客様にはウケがいいんだよー。


友人連中にもリサーチしましたが、やはりカタログの人気は高かったんですよー。

ぜひとも、カタログでいかせていただきたい!


その日はなにごともなくスルーしたのですが、

すでに合戦の火蓋は切って落とされていたのでした。

食事会の部屋が無事決定して、次なる問題は。



席順です。



なんにも知らない私が最初に考えていた席順は、通例の真逆でした。

担当さんにちゃんと聞いてよかった(>_<)



私は両親がまん前で、親戚、友人の順に遠くなるものだと思っていたのですが


これは逆!



一番遠い場所が、新郎新婦の両親の席です。

それから、新郎新婦の姉家族、親戚。

一番近い場所には、友人たちに座ってもらうことに。


あくまでこれは通例です。

いろいろな席順があるので、迷われたら担当さんに相談してみてください。



親族の間や、会社の上司など、けっこう席順というのは馬鹿にできないものがあります。


後日「あの人より悪い席に座らされた」なんて禍根は、できるだけ残したくないもの。


大抵の場合は、ギリギリまで席順指定を待っていただけます。

式場も、大事なポイントなんで心得てくれてます。




「それじゃ、席順決まりましたら、これに記入してください」

担当さんがB4の紙をぺろりと差し出されました。



会場図。
それにテーブルの配置図があります。

テーブルの横には、誰が座るかの氏名記入欄。



氏名。記入。

式場側での準備があるので、招待客はフルネームで指定せねばなりません。



あれ。

姉のだんなさまの名前、漢字わかんないよ?
叔父の名前、なんだったっけ。

日頃かわいがってもらっている親戚の名前がわからない。

だって子供の頃から「みっちゃん」「とおるちゃん」て呼んでたから……


フルネームなんてわかんない。
ましてや漢字なんて。


うわあ、しまったなー。

慌てて親に確認。


センセイの友人の子供の名前がこれまたうろ覚え。

失礼ながら、友人に電話して確認してもらいました。


こんな席で名前間違えられると、語りつがれてしまいます。

姉の結婚式の際、既婚の友人を旧姓で準備してしまっていて。

こっそり当の友人から妹である私に言われてしまいました。

こんな日に名前を間違えられるのは、ちょっとイヤ。

気をつけようっと、くわばらくわばら。



最後に、担当さんに子供の人数をきかれました。


大事なのは、年齢。

子供の出席人数や年齢で、式の準備の仕方が変わってしまうからです。


子供の年齢が、これまたおぼろげな記憶しかない。

名前とあわせて、確認、確認。



人数少なくても、けっこう大変でした。


60名とか100名様の披露宴って、大変なんだろうなー。

人数少なめにしててよかった……


最後まで名前に間違いがないか確認しながら、宿題を担当さんに渡しました。


ヨシ、これであとは式場が良いようにしてくれる。

次の準備は、なにかな~?

人数増えて30人。

式場のプラン内でおさまってよかったな。

これで問題なく、準備ができます。


って、ホントに?



センセイの両親に式場を見てもらったのですが……

「食事会のお部屋、狭くないかしら」


大丈夫ですよ、元々定員30名のお部屋だから。


と言いつつも、

よく考えると、よく考えなくても、結構狭いよね、あの部屋。


30人全員が入ったら、イスと壁の間は人がひとり通れるくらいしかスペースないんじゃないかな。


当日、お客様のお召し物は、正装、盛装なのです。

そして花嫁である私は、ドレープがっちりのドレス。
しかもヴェールずるずるの予定。


通れるのか?
ホントに、通れるのか?

そんなムリして、この部屋使わないといけないのか?



式場に、他の食事会のお部屋も見せてもらったのですが、

30名以上の部屋は、逆に広すぎて、30名ではさびしいことになりそうです。


困ったなー……。
どうしたらいいんだろう。



わからないことは、人にきくべし。

担当さんにさっそくたずねてみました。


「定員30名ですので、特に問題はないですよ。

ただ、気にされるのであれば、ちょっとこちらをごらんください」

担当さんが、ファイルを取り出しました。


「ちょうど今改装中の部屋がありまして。
1月から使っていただける予定です。
ここでしたら、30名に余裕もあるし、気にせずお使いいただけるかと思いますよ。

改装してから二、三回目に使っていただくことになるので、かなりきれいですしね」


見せていただいた部屋は完成予想図。

実物は直前にならないと見学できません。




壁が、白い。

控えめにデコレートされた飾り壁で、窓も大きくとってあるし、なんだか気持ちよさそうな部屋です。


「まだちょっと改装のにおいが残っているかもしれないですが、そんなに気にならないとは思いますよ」

担当さんは隠さずそういったことを口にされました。


ひょっとして、ひょっとしなくても、オススメなんですね。この部屋。


最初の部屋は、長方形の長~いテーブルに、ずらりと並んで座る形だったのですが、

この部屋だと、テーブルの置き方を三択くらいで選べるとのこと。


ああ、その方がお客様みんなの顔をみることができてよいかも。


センセイの方をちらりと見てみました。
まんざらでもない様子。


ただ、気になる点がひとつ。


「お値段、アップでしょうか」


「いえいえ、プラン内で使っていただけますよ」

ほっ。ひと安心~。


問題もないようだったので、改装する部屋にチェンジでお願いしました。


結果としては、やっぱり余裕のある部屋にして正解!

テーブルの間をドレスひこずって歩くのはホントに大変。

余裕のない場所を歩くなんて、正気の沙汰じゃないです。


懸念される方は、ぜひ広い部屋をオススメします~。


問題もひとつ片付いて、さてやっと準備がすすめられる。


と思いきや。


「会社の人は、どうしよう?」
センセイ。
いまさらそんな話、持ち出されても。



私の希望で、会社の人は呼ばないことにしていました。

なぜなら、私が派遣社員だから。

正社員であれば、上司に出席をお願いすることも考えたかもしれません。

一生働くつもりなら、お披露目しておいた方がいい。
結婚後の人生に、無関係ではないもんね。


でも、派遣社員というのは、ちょっと距離感が違う。

アルバイトほど気楽ではないけれど、社員ほど責任持たされてない。


それに、派遣って、誰に出席してもらえばよいのでしょう。

派遣元の、担当コーディネーター?
派遣先の、事務所の課長?

どちらにせよ、無理して来ていただきたいほどのつきあいがありません。



念のため、私の母にきいてみました。

「お母さん、会社の上司は呼んだほうがええんかな」

「うーん、お母さんオススメしないわー」


なぜならば。

母が結婚したとき、出席してくださる上司に断られた経験があるからです。

そうだよねー、二、三年しか働いてない事務職員が寿退社するのに、お祝い金数万つつむのは痛いよねー。

私だって、そんな席呼ばれても困るよ。



センセイも、自分の会社の人は呼ばないと言っていました。

ですが、式が近づくにつれて、迷いだした模様……。


「上司ふたりを呼んだほうがいいだろうか」
だからいまさら、そんなこと言われても。


「呼ばなきゃならない理由がみつかりません。
いまどき、結婚式に上司を呼ばないなんて全然珍しくない。

というか、むしろ、会社の人とよっぽど仲良くないと呼ばないと思う。

ぶっちゃけて言うけど、イヤ!」


これだけは強く、強く希望しました。


私のわがままです。

でも本当に、絶対、来て欲しくなかったんだもん。


当時、センセイが勤めていた会社に対して、良いイメージがありませんでした。

センセイがそこの正社員として働き初めてから一年と数ヶ月。

いろんな仕事を任されているようなのですが……

正直、待遇がよくない。

こきつかわれてる感が、すんげぇ強い。

しかも薄給。

業界そのものの景気は良いのに、従事している人の給料は軒並み安い……


こりゃ、長くないな。
少なくとも、定年までこの会社にいることはないでしょう。

ぶっちゃけて、あまりの薄給っぷりに、定年まで勤められるとピンチなのよ金銭的に!


そして転職してもらうなら、年齢は早い方がいいのです。

ほんの二、三年しか働く予定のない、しかもセンセイを大事にしてくれない会社の人に、

人生で一番大事なスペシャルデイをぶち壊されたくない。


これだけは、譲れません!


予想どおり、式を挙げてから一年たたずにセンセイは転職。

今の会社の上司なら、よろこんでご出席お願いします。(・ω・)



もう、これで人数決定、招待状も送ってしまうもんね、という時期に、再びなるセンセイの電話。


なんと、センセイのお母さんの長兄(センセイから見れば叔父)が、この日たまたま出席してくれそうだというのです。


なんだか複雑な事情があって、出席はできそうにないなとあきらめていた方でした。
この機を逃したら、もういつお会いできるか分からないかもしれない。


あう。
お会いしておきたい。


しかしさらに追加?

30人のお部屋に、31人。
席組とか、どうしよう……。


いろいろ検討した結果、センセイの叔母に遠慮していただくことになりました。

後日、しっかりごあいさつに伺うことにして、と。



招待状を出力するとき、何度も何度も確認しました。


「もうない? もう増えない? 
この後なんかあっても、人数増やせないからね、もうダメだからね!」



両親にも強く強く強く念押ししたため、なんとか30人で打ち止めとなりました。

友人のところは、この念押しの後さらに数人追加になったそうです。

ご愁傷様です(T_T)




「人数は増やさない方向でいきます」
と言ったにも関わらず、変更につぐ変更。

それでも、式場の担当さんは動揺されませんでした。


どこの新郎新婦も、人数の増減は直前までもめるらしいです。
式の前日に変更することもままあるらしい……。ひぃ、怖ろしい。

担当さんの慣れた様子から見ると、人数の増減なんて、日常茶飯事なのですね。

た、大変だなぁ……。




やむにやまれぬ事情の招待は、些細な事情の積み重ねでした。

些細ではあるのですが、無視できない。
万が一禍根となってしまえば、後々大変なことになる。
危険信号、点滅。



関係者がそれぞれの主張をかみあわせていくことで、ようやく、みんなが納得できる式が挙げられるのです。



そんなことを言えるのも、式を挙げてしばらく経っているから。

当時はそんなこと考えてる余裕もない、頭ぐるぐる準備段階なのでした。

14人のこぢんまり身内結婚式は増えに増え増え30人。


「やっぱ、いきなり増えすぎだよ。どうやって人数しぼろう……」

しぼれないから、増えてしまうのですよ。


なにか良い知恵はないものか。

この段階で、かなりふたりともテンパっていました。



だって人数決まらないと、式の準備が進められないんだもの。



迷子になったときは、わかるところまで戻ってみる。

そうです。
元の場所に、戻ってきました。



「どうして、身内だけのこじんまりした会食にしようと思ったの?」

アットホームで、気兼ねすることもなく、お値段も手ごろだから。



今揃っている面子は、どう考えてもアットホームで、気兼ねする必要がありません。

ということは、お値段の問題なわけですね。



どうしてお値段を手ごろにしたいのか?

それは、式の費用が私とセンセイ持ちではないからです。

貯金のない私たちは、両親に出してもらうことになっている。


(正しくは、センセイに関しては親預かりのセンセイのお金なので、この表現だと誤解が大きいのですが^^;)


そこに余計な負担をかけたくない。
大きな理由はそこでした。



もし、自分たちの限りなく少ない(だろう)貯金から捻出した結婚式の費用であれば、身内だけで、という二人の
希望を貫いたと思います。


でも、出資してくれるどちらの親も、それなりの式にしてくれと言っている。


なにも大仰な披露宴を望まれているのでもなく、たださびしくない、人並みの、人並みと思っている式にしてくれと言っている。


これを断る理由は、みつかりませんでした。




30人までなら。
会食用の部屋は使える。

予定していたプランがそのまま使えそうです。

金額的に、多少の予算オーバーで収まりそう。



もー、いいや。
30人のお式にしてしまいましょう。


単なる意地だけで、人様に、しかも未来の家族にイヤな思いをさせてどーするんですか。



かくして、14人ではじまった出席人数は、30人とあいなりました。



式場に30人で再度見積もりを出してもらって、

これでひと安心。


ですんだら、よかったんだけどね……