光る君へ5話と8話に登場した僧と巫女の話 | 着物沼みあきのブログ

着物沼みあきのブログ

着物沼にハマって数年
ついに呉服店で働き始めました
主に着物について更新します

こんばんはオーナメント

 
今日も大河ドラマ「光る君へ」のお話ですニコニコ
 
第5話に出てきた怪しい僧と巫女、あまりに怪しすぎて
 
笑ってしまいましたねw
 
また、8話に出てきた僧と巫女は身なりも良く、
 
まひろちゃんの家との経済力の差がよく現れていましたねびっくり
 
 
 
巫女のような女性は、NHKの公式サイトで「寄坐(よりまし)」
 
と紹介されていました(こちら)キラキラ
 
解説にもあるとおり「修験者や巫女 が霊降ろしをする際に、
 
悪霊や神霊を乗り移らせる童子や人形。」ということなので、
 
僧がお祈りをすることで、病気の人から寄坐に怨霊を
 
乗り移らせ、それを払うことで治療する
 
といった方法なんでしょうねニコニコ
 
 
 
平安時代には、病気は物怪の仕業だと考えられており、
 
病気になると陰陽師が呼ばれて原因を占い、
 
どのような物怪によるものか分かると
 
僧侶が呼ばれて病気平癒を祈祷してもらっていましたキラキラ
 
 
東三条の邸へは安倍晴明が呼ばれていましたが、
 
それができるのは裕福で身分が高い貴族のみショボーン
 
中級・下級の貴族は「非正規」の陰陽師を呼んでいましたびっくり
 
正規の陰陽師が呼べない理由には、もちろん報酬が高い
 
ということもありますが、安倍晴明に代表されるような
 
国家公務員の陰陽師は20数名だったので、
 
貴族とその家族が病気になる度に呼ばれていたら、
 
本来の仕事が出来なくなってしまいますショボーン
 
 
私が購入した「陰陽師の解剖図鑑」にも非正規の陰陽師が
 
紹介されており、「法師陰陽師」と呼ばれていたそうですニコニコ
 
彼らは清少納言の「枕草子」や紫式部の「紫式部集」にも
 
登場するので、貴族にも馴染みのある存在だったようですキラキラ
 
 
しかし、法師陰陽師は脱税(当時も宗教家は税金の免除がありました)や
 
食い扶持を繋ぐため、報酬目当てに呪詛も請け負っていたようなので、
 
あまり良く思われていなかったそうですショボーン
 
清少納言は法師陰陽師を「見苦しきもの」として述べていますガーン
 
まひろちゃんの家に来たのも法師陰陽師だったのでしょうかはてなマーク
 
 
 
平安時代に医者や薬が全く無いのかといえば、
 
もちろんそんなことはなく、投薬をしたり、針や灸による
 
治療をする人がいたりしたようですニコニコ
 
これらは加持祈祷と併せて行われていたようですキラキラ
 
 
藤原実資の日記「小右記」にも訶梨勒丸(かりろくがん)
 
という薬を飲んだことが出てきます薬
 
訶梨勒丸は下痢の薬で、実資はお腹が弱かったらしいですショボーン
 
編者の倉本先生によると、実資と道長の日記には出てくるのに
 
平安F4の最年少・藤原行成の日記には出てこないらしいので、
 
やはり薬は高級品だったようですね薬
 
 
「光る君へ」の4話でもブチギレた詮子お姉様に兼家パパが
 
「薬を飲め」と言っていましたねショボーン
 
 
 
NHKの公式ページにも詳しい解説が載っていますニコニコ
 

 

 

 

 今日、参考にしたのはこちら下矢印

 

 

完全に趣味で買ったのですが、意外と大河ドラマを見る上で

 

役に立ってビックリ爆笑

 

 

 私の推し藤原実資の日記がこちら下矢印

 

 

厚さ約3cmですが、面白いところを抜粋したダイジェスト版ですニコニコ

 

編者は光る君への時代考証も務められている倉本一宏さんですキラキラ

 

大河ドラマのネタバレ満載ですが…w

 

まぁ、大河ドラマの大筋は歴史の通りに進むので今更ですねw

 

解説も面白いのでオススメですニコニコ

 

 

それではまた~バイバイ