重ねの色目~鴨頭草。 | きもの美人 きれい塾

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和のパーソナルカラー診断® の佳乃(KANO)です。

 

みなさん、お着物のコーディネートはどのように決めていますかはてなマーク

TPOはもちろんかと思いますが、

好きなお色はてなマーク

その日の気分はてなマーク

その日の天候はてなマーク

 

どれもアリかと思います。

 

私の最近の押しコーデは重ねの色目です。

秋が深まってきてなんとなく秋を意識した色にしよう紅葉

という方もいらっしゃると思いますが、

日本にはいにしえより色の組み合わせの嗜みがあるのです。

 
重ねの色目とは
袷仕立の表の裂地と袖の裏にちらり見える裏の裂地の色のことで、
四季折々のその時期の自然の植物や花などを
表裂地と裏裂地の色彩によってあらわし、
その配色の調和のお着物は平安時代の貴族の嗜みでもありました。
さらに十二単などの
その衣をかさね着する色の配列の襲の色目もありますが、
難しいので触れないでおきます(笑)
 
重ねの色目は簡単にいうと袷のお着物の表と裏(の見えるところ)
現代はこのような配色はほとんど使わないかと思います。
 
なので…
ここでいう重ねの色目のコーディネートとは、
表と裏ではなくお色目の相性として、
着物、帯、帯揚げ、帯締めの配色に
季節の移り変わりとともに
重ねの色目を取り入れるというコーディネートです。
 
柄ものは明らかに季節感がでますが、
自然のものを季節の移ろいとともに色であらわし
自然との調和を大事にする。
 
自分だけの満足ではございますが
それでいいではないかと思っています。
 
ということで…
重ねの色目をシリーズでお伝えしていこうと思います。
※日本の伝統色は同じ表記でも染色される方によって違いがございます。あらかじめご承知おきくださいませ~。
 
ちなにみこの日の私のコーデは
鴨頭草(つきくさ)=月草=露草=鴨跖草。
 
表(縹) 裏(淡縹)
※別説あり
表(縹) 裏(縹)
 

鴨頭草とはつゆくさのことです。

 

イメージでいうと初夏の花かと思っておりましたが、

6月から10月末まで咲くのだそうです。

古くはつきくさといい、つきくさが転じてつゆくさになったとか…

万葉集などでは月草の表記が多いようです。

 

夜の暗いうちから月の光を浴びて咲き、

陽が高くなるとしぼむので月草。

また朝露を連想されるので露草。

中国では花の姿より鴨の堅い足の裏から鴨跖草。
花の姿と色かより鴨の丸い頭と長い首を連想し鴨頭草。

花弁の青い色が着きやすいことから着き草。

…など。

 

友禅染の下絵などに使われている本青花は

露草の花びらの汁から作られており、

水で消える特徴があります。

なので友禅染の柄付けでは下絵は消したいので、

この水で消える特徴をもった露草の花びらを使っているのだそうです。

 

朝晩冷え込むようになる秋の早朝にはと朝露が舞い降りてきます。

そのような意味合いもあり、月草(露草)の季語は秋だそうです。

重ねの色目でも秋のお色です。

10月上旬の寒露のころくらいまでかな~と思います。

 

この週末にこのコーデしちゃったけどね(笑)


お着物は縹に見立てた孔雀青。

帯の柄の色と帯揚げに薄縹を。
 

 

一般社団法人 伝統色彩士協会認定

伝統色彩士 和のパーソナルカラー診断

 

しぐさ美人メソッド 講師

 

着付け師2級認定

 

佳乃(KANO)