重ねの色目~櫨と櫨紅葉。 | きもの美人 きれい塾

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和のパーソナルカラー診断® の佳乃(KANO)です。

 

 

私のコーディネートのおススメ重ねの色目うふふうふふうふふうふふうふふ

 

重ねの色目とは
袷仕立の表の裂地と袖の裏にちらり見える裏の裂地の色のことで、
四季折々のその時期の自然の植物や花などを
表裂地と裏裂地の色彩によってあらわし、
その配色の調和のお着物は平安時代の貴族の嗜みでもありました。
さらに十二単などの
その衣をかさね着する色の配列の襲の色目もありますが、
難しいので触れないでおきます(笑)
 
重ねの色目は簡単にいうと袷のお着物の表と裏(の見えるところ)
現代はこのような配色はほとんど使わないかと思います。
 
なので…
ここでいう重ねの色目のコーディネートとは、
表と裏ではなくお色目の相性として、
着物、帯、帯揚げ、帯締めの配色に
季節の移り変わりとともに
重ねの色目を取り入れるというコーディネートです。
 
柄ものは明らかに季節感がでますが、
自然のものを季節の移ろいとともに色であらわし
自然との調和を大事にする。
日本人はいにしえより生活に自然の色を取り入れて、
その季節を楽しんできました。
 
ということで…
今日は秋の重ねの色目の櫨(はじ)と櫨紅葉(はじもみじ)。
※日本の伝統色は同じ表記でも染色される方によって違いがございます。あらかじめご承知おきくださいませ~。

 

櫨は表(朽葉) 裏(黄)

※別説あり

表(赤色) 裏(黄)

表(濃黄) 裏(淡黄)

表(黄) 裏(淡萌黄)

表(黄) 裏(黄)

…など。

 

櫨紅葉は表(蘇芳) 裏(黄)

※別説あり

表(淡紅) 裏(黄)

表(黄) 裏(淡萌黄)

表(黄) 裏(黄)

…など。

 

重ねの色目としてどちらもは9月から11月ごろのお色。

別説でも櫨と櫨紅葉同じものがありますね。

 

櫨も櫨紅葉も、

秋になると黄色から赤に美しく変化する

櫨の色付きをあらわしたものです木の葉木の葉木の葉木の葉木の葉

 

櫨紅葉の方が華やかな色合いで

より秋が深まった雰囲気ですが、

櫨の色合いに幅を持たせたものといえます。

 

果実から蝋を採取するためにロウの木と呼ばれ

江戸時代から人為的に植えられたものが

各地で野生化して山野に自生しています。

 

山櫨の黄色い心材は櫨染の染料で灰汁媒染で染め、

暖かみのある赤みの深い黄色になります。

(櫨染)


これに蘇芳を重ね染めすると禁色の黄櫨となります。

黄櫨は天皇が晴れの重要な儀式の際に着用する

袍の色と定められ最も厳格な絶対禁色でありました。

(黄櫨染)


落ち着いた色合いなので禁色って地味なのね…

と思っておりましたが、

光の当たり具合で色が変化するという非常に複雑な染色で、

太陽の光を通すと真っ赤に輝くのだそうですキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

太陽のエネルギーを宿す神秘のお色晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ

なるほど天皇の晴れの衣服にふさわしいお色と言えますね。

延喜式の縫殿寮雑染用度によると、

黄櫨綾一疋、櫨十四斤、蘇芳十一斤とあり、

赤みを帯びた黄色のことですが、

正確な染色法は一般には知られておらず、

幻の染ともいわれていたそうです天使の羽天使の羽天使の羽天使の羽天使の羽

 

お色って奥が深いですね音符音符音符音符音符

 

今回の重ねのお色目、

櫨と櫨紅葉の実際のコーディネートは、

着用した時にまたアップしますね~落ち葉落ち葉落ち葉落ち葉落ち葉

 

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一般社団法人 伝統色彩士協会認定

伝統色彩士 和のパーソナルカラー診断

 

しぐさ美人メソッド 講師

 

着付け師2級認定

 

佳乃(KANO)