命のバトン | きむきむ父ちゃん@滋賀県草津市で働く専業農家のブログ

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農家の長男に生まれて36年、農家と名乗って6年目。まだまだペーペーでございます

道徳の授業で「命のバトン」という授業をしたことがあります。

今僕がここにいるのは、両親(2人)がいてくれたから、

両親にはそれぞれ両親(4人)がいて、その両親にも両親(8人)がいる。

2人

4人

8人

16人

32人

64人

128人

256人

512人

1024人

2048人

4096人

8192人

16384人

32768人

65536人

131072人

262144人

524288人

1048576人

・・・・・


10代前になると1000人を超え、20代前になると100万人を超える

何がいいたいかというと、

例えばこの100万人の中の誰か一人でも欠けることがあったなら

今、僕はここに存在しないということなのです。

今僕は、例えば100万人の人生を経てここにいるのです。

だからこの「命のバトン」を次につないでいかないといけない。

僕たちは生きなければならないのです。自分だけの「命」ではないのだから・・・


昨日、89歳になる母方の祖父と、86歳になる祖母を囲んで食事会がありました。

祖父は酒が進むと戦争時代の話をよくします。

祖父は通信士として中国に3年半ほど従軍していました。


戦闘機からの機銃掃射の中で川を渡ったり、

空襲で隠れていた壕に爆弾が落ち、30人中7人が亡くなった。

誰も「天皇陛下万歳!」というて死んでいったのではない。

「残された家族がかわいそうだ」と死んでいったと。。。

自分が生かされているのは戒めなんや。ともいいます。



しかし、祖父が無事に帰ってきてくれたことで今の自分が存在し、

家庭を築き、子どもを授かることができたです。

食事会に参加していた誰もが出会うことがなかったのです。

人の命とはいくつもの奇跡の上に立っています。

なんと尊いものでしょうか・・・