歌野晶午さんのブードゥー・チャイルドを読みました。
![]() | ブードゥー・チャイルド (角川文庫) 761円 Amazon |
あらすじは割愛するとして、
ひとが死ぬわけなのですが、
どうしても、それ死ぬ必要あったかという
釈然としない気持ちを引きずったまま、
最後まで読み終えた。そんな感じでした。
あと、主要な登場人物である血縁のない兄妹にも、
今ひとつ感情移入できませんでした。
歌野晶午さんといえば、
「葉桜の季節に君を想うということ」
![]() | 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 724円 Amazon |
読んだのが数年前なので、
記憶力が残念な仕上がりのぼくですから、
当然、まったく内容を覚えておりません。
しかし、本屋さんで本を手にとり、
タイトルが目に入った瞬間、
なんと素敵な言葉の並び、
声をひそめて言葉を追ったときの心地よい響きは、
今でもはっきりと覚えています。
男は黙ってタイトル買い。
そして、読み終えたときの、してやられた感は、
ぼくの読書歴のなかでも、一番だったかも。
まあ、内容をまったく覚えていませんし、
ブログを書く前にAmazonレビューを覗いてみましたが、
そこまで芳しいとは言えない模様。
大衆迎合、長い物には巻かれろ気質のぼくですから、
強くはお薦めしません。読みたければ読めば。
そういうことにしておきます。
満開の季節、桜木のしたで開かれる宴。
酔客に混じって、ふと空を仰いだぼくの目に映るのは、
いつだって花びらを隠し終えた葉桜のすがた。
皆で楽しく騒いでいるときに、
ふと物思いにふける表情を
婦女子のパンチラのごとくチラつかせ、
女心をざわざわと騒がせる男、
ぼくは大嫌いです。
そういうあざとい技を使う男は、全員漏れなく性病。
そう思っていいでしょう。
絶対に、近づいてはいけません。
酒に吞まれてパンツを脱いではしゃぐ男のなかにこそ、
真心は宿る。
葉桜に見立てたあなたの手で、
優しくそっと隠してあげてください。
「葉桜の季節に君を想うということ」
これが、ぼくなりの解釈です。

