サプリメントや栄養ドリンクでは健康になれない？「野菜を噛むとインスリンが分泌される」インクレチン

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あなたを美腸内フローラで若返らせる！NRサプリメントアドバイザー＆看護師　胃腸良子です。

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なぜそんなに沢山食べているのに太らないの？

もしかして吐いたりしてるの？

美味しく食べたもの吐くなんて、

もったいなくてそんなことできない！

もちろん全部味わって飲み込んでいます。

私は昔から大食い。

ファスティングとか無縁の女です。

楽しく食べて、笑って、動く

これで体脂肪20％を維持してます。

そんなの絶対無理じゃない？

女性からは反感むき出しにされることもしばしば。

そんなことない。

食べているもの、種類、栄養価、排泄。

バランスが整えば太ることを防ぐことができます。

サプリでどんなに栄養を取ってもうまくいかないあなた。

きちんと食事を摂っていますか？

基本は食事から栄養を摂ること。

これ無視するとうまくいかないから。絶対！

なんで？

デトックススープとプロテインとビタミン剤の方が完璧じゃん。

あかん、大事なことが抜けてますわ。

咀嚼、噛むという動作です。

私達消化器科のスタッフは「噛む」という行為にとても重要性を感じています。

この行為が体のスイッチになるからです。

本日はこの噛む噛む効果について。

太らない食べ方について考えてみましょう。

サプリメントや栄養ドリンクでは健康になれない？「野菜を噛むとインスリンが分泌される」インクレチン

噛むことはなぜ大切なの？

よく噛んで食べなさい！

そう叱られていた私。

噛むことが面倒で早く食べる癖が抜けなくて。

丸呑み子でした。

でも噛まずに食べると胃もたれや食後高血糖で眠くなるようになり。

野菜を沢山よく噛んで食べるようにしたのです。

そうすることで色々不調が改善され、

噛むことの大切さが身に沁みました。

咀嚼にはどんな効果があるかと言いますと。

・消化酵素の分泌が促進される

糖質を分解する酵素のアミラーゼを含む唾液の分泌を促し、

胃腸での食べ物の消化吸収を促進する。

よく噛まないと、消化器官に余分な負担がかかり消化不良を起こすこともある。

・がんや老化を抑制する

唾液に含まれるタンパク質、ペルオキシターゼには発がん物質の作用を抑える働きがある。

ペルオキシターゼには活性酸素を抑制する働きもある

・血糖値の上昇を抑える

野菜などの歯応えがあるものをよく噛んで嚥下すると、

インスリン分泌を促進するインクレチンが食後早期に分泌される。

他にも、虫歯予防などアレルギー抑制などの効果もありますが、

本日は肥満予防＝血糖値の上昇抑制作用について深掘りしてみましょう。

野菜を噛むとインスリンが分泌される

早稲田大学のスポーツ研究センターの研究です。

食事の際にまず野菜を摂取する「ベジタブルファースト」は、食後血糖値の上昇を抑制すると報告されている（Clin Nutr 2020 ; 39: 950-957）。また、食後血糖値に及ぼす影響は、野菜の形状（固形または液状）によって異なると報告されている（Br J Nutr 2018; 120: 1023-1033）。しかし、野菜を咀嚼して摂取することが食後血糖値、インスリンおよびインクレチンの分泌に及ぼす影響は不明である。

　そこで亀本氏らは今回、固形の野菜摂取時の咀嚼の有無が食後の糖代謝に及ぼす影響を検討するクロスオーバー試験を実施した。

　対象は、20～29歳の健康な男性19例（平均年齢22±2歳）。初めに、少なくとも10時間絶食した状態で千切りキャベツ＋ゼリー飲料（咀嚼条件）または粉砕したキャベツ＋ゼリー飲料（非咀嚼条件）を摂取してもらい、ウオッシュアウト期間後に他方の試験食を摂取してもらった。摂取開始時（0分）、摂取後15分、30分、45分、60分、90分、120分、180分に採血し、血糖値、インスリンおよびインクレチン〔グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド（GIP）、グルカゴン様ペプチド（GLP）-1〕の血中濃度を測定した。

　試験間の差異を説明するため、効果量（ES、Cohen's d) を算出した（0.2は小、0.5は中程度、0.8は大）。

血中GLP-1濃度は摂取後45～90分に高値を示す

　検討の結果、非咀嚼条件下に比べ咀嚼条件下では、摂取後180分間におけるインスリン上昇曲線下面積（95%CI 275.4～9,417.1pmol・180分/L、P＝0.019、ES＝0.34、図1-B）、GIP上昇曲線下面積（同831.8～8,380.2pg・180分/mL、P＝0.009、ES＝0.30、図1-D）がいずれも有意に高値を示した。一方、血糖とGLP-1に明らかな差は認められなかった（図1-A、C）。

図1．血糖およびインクレチンの上昇曲線下面積