帯状疱疹が再発した！免疫低下？病気のサイン？糖尿病、膠原病、全身性エリテマトーデスの可能性も

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最近、帯状疱疹のお問い合わせがめちゃ増してます。

ヒトの免疫が壊れちゃったのか？

それともコロナが関係しているのか？

コロナワクチンとの関連性について検証されています

https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/anes/pdf/pain_clinic_doc02.pdf

高齢者ももちろん４０代女性も増えてるから。

みんな気をつけて！

脅かしますが、帯状疱疹って酷く辛いです。

痛みもピリピリずっと痛いし、

口の中にできると食べられなくなるし、

治ったと思ったら神経痛が残ったり。

ウイルスってすげー嫌なやつ。

細菌よりよっぽど性格悪い

すぐ人や細菌に住み着こうとするし。

一度入ってくるとなかなか出ていってくれないし。

ウイルスのラスボス的な奴がVZV、水痘帯状疱疹ウイルス。

ヒトに感染する９個のヘルペスウイルスのひとつです。

本日は、帯状疱疹シリーズ。

どんな人がかかりやすい？

重症化しやすい人は？

皆様の質問からQ&Aを作ってみました〜。

帯状疱疹が再発した！免疫低下？病気のサイン？糖尿病、膠原病、全身性エリテマトーデスの可能性も

帯状疱疹が怖い！どうすればかからない？

水疱瘡は減ったのに帯状疱疹は増えた？

その原因は水疱瘡の子どもに接する機会が激減したということでしょう。

昔みたいに全身水泡だらけで白い軟膏を塗りたくっている子どもを見かけなくなりました。

免疫ブースター効果というものがあります。

子どもや孫が水疱瘡に罹ったとします。

その子どもに接する大人は水痘帯状疱疹ウイルスVZVを暴露するため、

免疫ブースター効果を得られます。

こんな人が罹りにくい人

・大家族にかこまれている人

・幼稚園の先生（子どもに接触機会が多い）

・医師や看護師（皮膚科や小児科）

こんな人が帯状疱疹になりやすい

帯状疱疹は珍しい疾患ではありません。

患者の年齢分布は

全年齢：5/1000人

65歳以上：12/1000人

高齢者に多くみられます。

よく「免疫が低下していると発症しやすい」と言われていますが、

依存する基礎疾患群に特徴があります。

造血管細胞移植後　152/1,000人

血管系悪性腫瘍　28.8/1,000人

全身性エリテマトーデス（SLE）15.9/1,000人

癌　9.4/1,000人

先天性の免疫不全　6.3/1,000人

糖尿病　6.8/1,000人

血液系の悪性疾患と全身性エリテマトーデスが高リスク群であることから、

漠然とした「免疫不全」ではなく、

発症頻度に関与する特異的な機構があると推測されます。

生涯ののうちで1〜2回罹るのは珍しいことではないのですが、

再発を繰り返す

1年以内に2回以上罹患した

そういう方は基礎疾患を調べる必要があるかもしれません。

帯状疱疹は新型コロナワクチンのせいで増えているの？

この質問一番多いです。

「反ワク派」の方から昨日の記事に攻撃がありました。

自分の親世代は水疱瘡のワクチンも打たず、帯状疱疹ワクチンを打たずとも、水疱瘡にも、勿論帯状疱疹にもかかる人はいなかった。ワクチンを打つようになって水疱瘡が増えた。今回、コロナワクチンを打って帯状疱疹になってしまった人が沢山いるというのに、ワクチンが病気を生み出すとまだ気づけない哀れな医療従事者達。マニュアル暗記するだけで、現実が見えていないのではないでしょうか？

親世代に水疱瘡も帯状疱疹もいなかったと言うのはあまりに事実と乖離しているのでスルーしましょう。

「ワクチンが病気を生み出す」

ということについても、これも誤解を招きかねません。

人によって個人差はありますが、

おおよそ全てのワクチンで副反応は発生します

（例：注射した部位が腫れるなどの軽い症状も副反応の一種です）。

その上で基礎疾患がある方が副反応を起こすのはリスクとして踏まえながら、

ワクチンの効果と天秤にかけた上でメリットが大きいから採用されるのです。

（現にコロナで死亡する人は激減したでしょ？）

ワクチンは宗教論ではありません。

データに基づき事実を検証しなければなりません。

新型コロナウイルス mRNA ワクチン接種後の神経系への合併症として、ベル麻痺、帯状疱疹、ギラン・バレー症候群などが知られているが、いずれも発症頻度は低く、 SARS-CoV-2 感染による発症リスクよりも低いことからワクチン接種が推奨されてきた 4)。ワクチン接種による帯状疱疹発症リスクをみる大規模な臨床研究では、ワクチン接種後の発症リスクが高いとするもの 4)-6)と、変わらないとするもの 7)-9)の両方がある。イスラエルで行われた 88 万人規模の観察研究では、BNT162b2 mRNA ワクチン接種後に心筋炎、リンパ節炎、虫垂炎、帯状疱疹（相対危険度 1.43, 95%CI 1.20 to 1.73) などがコントロール群と比較して発症リスクが高かったが、SARS-CoV-2 感染によるもののリスクの方がより高かった 4)。香港大学からの自己対照研究を用いた帯状疱疹（入院例）の発症リスクは、mRNA ワクチン接種群で対象と比較して増加していたが、その頻度は低かった 5)。リアルワールドデータ(RWD)を用いたベルリン大学の 100 万人を対象とした研究では、観察期間 60 日で帯状疱疹発症リスクは 0.2%であり、コントロール群と比べて相対危険度は 1.802 (95%CI 1.680-1.932)であった 6)。一方、差がなかったとする研究では、ヒストリカルコントロールを用いた 40 万人規模のイスラエルの研究では、43±15.14 日の観察期間で、帯状疱疹発症リスクは相対危険度で 1.07 (95%CI 0.85-1.35)であった 7)。また、130 万人規模を対象にしたヒストリカルコントロールを置いたカリフォルニア大学（サンディエゴ校）の報告では、観察期間は 28 日で帯状疱疹の発症は、ワクチン群 16 (1000 人年)であり、対照群 17 と変わらなかった（相対危険度 0.91, 95%CI 0.82-1.01)8)。最後に、200 万人規模のワクチン接種者を対象にした自己対照研究を用いたカリフォルニア大学（サンフランシスコ校）からの報告では、ワクチン接種による帯状疱疹発症リスクは 0.91 (95%CI 0.82-1.01)で差がなかった 9)。

https://kt-clinic.jp/global-image/units/upfiles/27909-1-20230402055728_b64289ab80a05e.pdf

帯状疱疹はインフルエンザワクチンなど、

他のワクチンの副反応としても起こることが知られており、

細胞性免疫の低下が関与していると考えられます。

新型コロナウイルスワクチン接種が行われた2021年以前から帯状疱疹は増加しており、

ワクチン接種時期にはむしろ減少傾向にあることから、

ワクチン接種自体が原因になったというよりも、

高齢化やウイルス感染により免疫低下をきたしたヒトが増加したというのが一因でしょう。

帯状疱疹の予防法は、

疲れを溜めない、睡眠をしっかりとる

これに勝るものはありません。

規則正しい生活習慣を心がけましょう。