腸内細菌叢の崩壊ディスバイオーシス（dysbiosis）とは？「病気を作る腸内環境」腸内細菌治療

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私はトイレ後の匂いで病気を予測するという非常に変態チックな趣味があります。

こんなことを言うと

「この女、頭おかしいのか？」

そう思われるので普段は内緒です。

でも私のブログの読者様は私が変態だということを十分認識されていると思いますので、

相当公開情報です。

トイレの後（特に大）のあとなんかクサイのは当たり前でしょ？

そう思ったあなた、あ・ま・い！

スメル兵器になるぐらいの匂いを嗅いだことがないのですね？（ふつーはない）

私は沢山あります。（いばるな）

異常気象ならず異常便臭

かいだら最後、２時間は気分が優れないでしょう。

本日は、異常便臭の原因「ディスバイオーシス（dysbiosis）」について。

腸の中の細菌戦争についてお話しましょう。

腸内細菌叢の崩壊ディスバイオーシス（dysbiosis）とは？「病気を作る腸内環境」細菌治療（bacteriotherapy）のススメ

ディスバイオーシス（dysbiosis）とは？

現代の便利な食生活は、腸管のディスバイオーシス（dysbiosis）を引き起こしやすいと言われています。

それに伴い、ディスバイオーシスによるIBD（炎症性腸疾患）や肥満症は増加し続けています。

これは野菜（食物繊維）の不足が原因です。

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ヒトは食物繊維を消化する消化酵素を保有しません。

野菜などに含まれる食物繊維は大腸まで運ばれて腸内細菌の餌となります。

食物繊維が不足すると腸内フローラのバランスは崩れ、

腸管上皮のバリア機能が低下し腸内細菌が上皮間の隙間をすり抜けてしまします。

このような状態を「dysbiosis：腸内毒素症」と呼びます。

腸管内の透過性の亢進は（タイトジャンクションの緩み）、

腸内細菌及びその成分が血中に移行をもたらし、

炎症性サイトカインの増加を介して微小な慢性炎症を引き起こします。

参照：腸管内透過性の亢進はリーキーガットとも呼ばれています

「おなか」のお話ー漆原史彦医師よりー脂肪肝と腸内細菌～胃薬の功罪～ - 【うるしばらクリニック】栃木県足利の内科・皮膚科、形成外科、最新の医療レーザーによる美容診療「おなか」のお話―漆原史彦医師より― ●脂肪肝と腸内細菌～胃薬の功罪～今や日本人の3人に1人が脂肪肝といわurushibara-cl.com

なぜディスバイオーシス（dysbiosis）になるの？

腸内細菌叢の崩壊ディスバイオーシス（dysbiosis）はなぜ起こるのでしょうか？

・クリーンな衛生環境

・ストレス過多

・運動不足

・抗生物質の過剰使用

・人工乳の使用

・帝王切開

・高脂肪低食物繊維食

手軽で便利な現代の生活環境は「ヒトと腸内細菌共生エコシステムの破綻」を引き起こし、

結果としてこの破綻が先進諸国で増加している疾患群と深く関連することもわかってきました。

腸内細菌の多様性が減少し、ディスバイオーシス（dysbiosis）を引き起こすからです。

ディスバイオーシス（dysbiosis）が起因する疾患は、

・潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患（IBD）

・リウマチ疾患

・肥満症

・糖尿病

・アトピー

・アレルギー

・パーキンソン病

・自閉症

便の匂いが異常かも？

そう感じたらディスバイオーシスを疑う必要があるかもしれません。

ディスバイオーシス（dysbiosis）を改善する細菌治療（bacteriotherapy）

このディスバイオーシスに対して腸内細菌を応用した

細菌治療（bacteriotherapy）が注目を集めています。

慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室の研究グループ（吉村昭彦教授ら）は、同内科学教室（消化器）の金井隆典教授らとの共同研究により、腸内の細菌叢を改善するプロバイオティクスであるクロストリジウム属細菌の菌体成分ペプチドグリカンが、免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し、腸炎を抑えるしくみを解明しました。

本研究グループは、クロストリジウム・ブチリカム　ＭＩＹＡＩＲＩ５８８株（以下、本クロストリジウム菌株）を餌に混ぜてマウスに投与し、免疫の制御に重要な制御性Ｔ細胞（Ｔレグ）が増加し腸炎が抑制されることに着目しました。制御性Ｔ細胞の増加の仕組みを詳細に解析したところ、本クロストリジウム菌株の細胞壁のペプチドグリカンが、免疫細胞の一種である樹状細胞を刺激し、その結果、トランスフォーミング増殖因子－β（ＴＧＦ－β）と呼ばれる免疫を抑えるたんぱく質の分泌が促進されることを突き止めました。

共同発表：腸内細菌が免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し腸管免疫の恒常性を保つしくみを解明～腸炎やアレルギーを抑制できる可能性～共同発表：腸内細菌が免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し腸管免疫の恒常性を保つしくみを解明～腸炎やアレルギーを抑制できる可能性～www.jst.go.jp