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美は胃腸から・・・
あなたを美腸内フローラで若返らせる！NRサプリメントアドバイザー＆看護師 胃腸良子です。
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80代の女性BMIは35。
小柄だけれど内臓脂肪を気にしているようで食事をほとんど摂りません。
「もう少しタンパク質を食べないとだめですよ。食欲がないのですか？」
お尋ねしてみると、
「私、脂肪が多すぎるからこれ以上太ってはいけないと思って」
ご家族に食事の様子をたずねてみると、
「おばあちゃん、食事はほとんど摂りませんが夜中に果物ばかり食べていますよ」
やっぱり。
空腹と糖質欲しさに果糖ばかり摂取していては痩せるわけがない。
ていうか、逆に太るし！
「筋肉が減ると歩けなくなりますから、もう少しお肉とお魚召し上がってくださいね」
この説明では、納得がいかないようでしたが・・・
偏った食事では太ってしまう理由。
カロリー？
栄養素？
それは、マイクロバイオータへの影響です。
本日は私の得意分野、腸内細菌叢の新常識です。
栄養学の新常識「マイクロバイオータが健康を左右する」肥満や糖尿病を作る腸内細菌叢
アップすぎる
健康を左右するマイクロバイオータとは？
一般的に腸内細菌叢、腸内フローラと言われている微生物叢は、学術的には「マイクロバイオータ」といいます。
この微生物には、細菌、小細菌、ウイルスなどが含まれます。
マイクロバイオータは、腸管だけでなく、全身の皮膚、呼吸器系（口腔、鼻腔、肺胞）、消化管（食堂、小腸、大腸）、泌尿器系婦人科系（子宮、膣、膀胱、尿管）などに常在していることが分かっています。
マイクロバイオータの分析は始まったばかりで、解析ができるようになったのは腸管と膣内などであり、
まだ体全容は分かっていません。
腸内細菌はおよそ1000種類、100兆個とされていますが、
この数や種類は生態環境によって大きく異なります。
その理由は食文化です。
雑穀を食べる民族、魚中心の民族、肉中心の民族。
長い年月をかけて腸内細菌は宿主が食する餌をもとに棲息してきたのです。
しかし文明が発達すると共に食文化が変化し、
それに伴いアレルギー、がん、多発性硬化症、パーキンソン病、うつ、リウマチ、炎症性腸疾患などが増加しています。
疾病の根治療法を発見するために、マイクロバイオータの研究が進められています。
肥満や糖尿病を作る腸内細菌叢
マイクロバイオータの中で各細菌の働きが解明されたのは、まだ10数％と言われています。
マイクロバイオータ全体で以下のような働きをしているのかが分かっています。
１、栄養分の消化と吸収
２、有害細菌やウイルスからの防御
３、腸管内にある有害物質を解毒する
４、腸管の免疫が過剰に働かないように調整する（自己免疫疾患の予防）
５、体内で働く重要な酵素やビタミン、神経伝達物質を作る
６、内分泌臓器に作用してストレスを取り除く
７、睡眠の質をあげる
マイクロバイオータが破綻することをディスバイオーシスといいますが、
この状態になると関連疾患を誘発したり、肥満や糖尿病を引き起こすことに繋がります。
マイクロバイオータは誰1人として同じものを持っていません。
マイクロバイオータが個人の体質を決めているのです。
その組成の違いによって食事から吸収できるエネルギーの量が変わってきます。
同じ食事をしても吸収率が変わるため「太りやすい体質」「太りにくい体質」ができるのです。
腸が喜ぶ最高の食事
どんなマイクロバイオータにどんな食事がいいのかは誰も正確には分かりません。
しかし、その土地柄引き継いできた食べ物が私たちのマイクロバイオータの基礎になっています。
そのため、昔ながらの食事を維持し続けることがいいはずです。
ヨーグルト文化の浅い日本人にとっては、発酵乳製品より漬物や味噌などの発酵食品の方が、
自分の腸内微生物を育てる餌になるでしょう。
食事量を減らしてダイエットをするのは危険です。
昨日もご説明しました筋肉量の低下に繋がります。
腸内細菌の多様性を高めるためにも、沢山の食材を摂った方がいいと思います。
食べたいものは脳で考えるのではなく、腸で考える。
私のマイクロバイオータ、今日は何が食べたいの？
いつも私はそう問いかけている変人です
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NRサプリメントアドバイザー
胃腸良子