正しいサプリメントの選び方「NRサプリメントアドバイザー交流研修会」東邦大学医療センター大橋病院

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美は胃腸から・・・

あなたを美腸内フローラで若返らせる！NRサプリメントアドバイザー＆看護師　胃腸良子です。

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私がサプリメントの勉強を始めて早7年。

栄養の勉強は奥が深いです。

1人で学んでいても行き詰まることが多いので、研修会には積極的に参加するようにしてます。

日本臨床栄養協会が開催した「NRサプリメントアドバイザー研修会」に参加してきました。

薬剤師さんや管理栄養士さんなどの他職種との交流勉強会は、とても刺激があり興味深いものです。

本日は・・・その中からお役立ち情報をお伝えしたいと思います。

正しいサプリメントの選び方「NRサプリメントアドバイザー交流研修会」東邦大学医療センター大橋病院

NRサプリメントアドバイザーとは？

NRサプリメントアドバイザーとは、日本臨床栄養協会が認定する「保健機能食品やサプリメントに対して専門的観点から個人個人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできる専門家」です。

他のサプリメントアドバイザーとは違い、NRサプリメントアドバイザーの多くは、医師、薬剤師、管理栄養士、看護師など医療や食品にたずさわる職種の専門家であることが特徴です。

先日開催された研修会のメインテーマは、

薬が効く仕組みとサプリメントの相互作用です。

薬は体の中でどうやって働くの？

薬を飲むとその成分が１００％吸収されて体に取り込まれるわけではありません。

体内に入った薬の一部は最初に肝臓を通る際に解毒され効果を失います。

この時に解毒されなかった分が薬として作用されます。

その順番はこうなります。

①胃や腸で溶ける

②小腸で吸収される

③肝臓で（一部腸でも）代謝（解毒）される

④心臓を通って血液とともに全身に送られさまざまな部位で効果を発揮する

⑤再び肝臓で代謝され腎臓で濾過される

このような経路で消化吸収されますが、この薬の作用を弱めるサプリメントや強めるサプリメントがあるのをご存知でしょうか？

サプリメントと医薬品の相互作用

薬同士の相互作用は薬の添付文書に明記されているものですが、サプリメントとの相互作用は記載がありません。

そのため特に私たちNRサプリメントアドバイザーは正しく理解していないといけないということで、本　勉強会が開催されています。

薬とサプリメントの相互作用は様々な例がありますが、ここでは代表的な薬「降圧剤」を例にあげて調べてみましょう！

普段「高血圧」を指摘されている方は、特保や機能性食品の「血圧が高めの方に！」というラベルをみるとついつい購入したくなってしまいますよね。

でもご注意ください。

血圧が高めの方の特定保健用食品の中には薬の作用を増強させてしまうものもあります。

◆ガセインドデカペプチド、かつお節オリゴペプチド、イソロイシルチロシンなどのペプチド、γ~アミノ酪酸（GABA)、杜仲葉配糖体などは降圧剤の作用を強める作用があります。

ペプチド類はACE阻害剤により緩徐な降圧作用を持つため、これらの併用により、降圧作用が増強する可能性があり、併用は原則として避けることが大切です。

◆エナジー系のサプリメントに含まれるアルギニンですが、こちらも降圧剤との併用は慎重にならなければいけません。

アルギニンにより一酸化窒素（NO)が増加することが分かっていますが、一酸化窒素は血管を拡張する効果があるため、降圧作用が増強する可能性があります。

◆セントジョーンズワート（ダイエットサプリに含まれる成分）の酵素誘導作用は（グレープフルーツも同じ）、カルシウム拮抗薬の代謝が促進され、血中濃度が低下する可能性があります。つまり、薬が効きにくくなるのです。

◆ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬：カリウムを多く含むサプリメント（クロレラ、青汁、スピルリナ、アガリスクなど）は、ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬との併用により高カリウム血症を発症する可能性があります。アガリクスなどキノコのサプリメントにはカリウムが多く含まれるため注意が必要です。

血圧降下剤1つだけをとってもこれだけの注意すべき相互作用が見つかります。

そのため、サプリメントと薬の併用は慎重でなければいけません。

薬による内服治療を始める時には、必ず自分が飲んでいるサプリメントを必ず医師に伝えるようにしましょう。

研修会ではまだまだ興味深い学びが沢山ありました。

これからも引き続きお伝えして参りますので、どうぞお楽しみに〜