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美は胃腸から・・・
あなたを美腸内フローラで若返らせる!NRサプリメントアドバイザー&看護師 胃腸良子です。
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先日、便秘でお悩みのTちゃんとSさんに「ウンチについて」話があると呼び出されました。
お二人とも40台の女性と男性。
「以前から便秘気味であったけれど、ここのところ症状が酷くなっているの。便秘薬を飲まないと全く出なくて・・・」
「俺もや〜。便秘が1週間とか続いて苦しくてコーラック飲むんだけど、そうしたら次は下痢や。
薬飲んだ日は調子が悪くて出かけられないくらい。でもスッキリするから止められなくて・・・どないしたらええんやろ?」
「でも、便秘薬って習慣性があるんでしょ〜?どんどん効かなくなるかと思うと恐くて・・・」
「良子ちゃん、どんな便秘薬選んだらいいんか教えてや〜」
あらあらそれは大変です!
薬がないと出ないなんて・・・さぞかし苦しいことでしょう。
精神的なストレスにもなるだろうし、常に腸のことが気になってしまいますよね。
それにしても、最近では女性の便秘だけではなく男性も増えているようですね。
男性は腸の長さや出産経験など、女性に比べて便秘になる原因は少ないはずですが、
仕事や人間関係によるストレスにより便秘になる人が増加しているようです。
本日は、そんなTちゃんとSさんに送る下剤の選び方です。
便秘薬が効かなくなる日がくるかもしれない「私、下剤依存症かもしれない!」ビフィズス菌の腸内環境改善効果
コーラックのような刺激性下剤は速効性があるけれど、副作用も強いということをご存じでしょうか?
ドラッグストアなどで売られている多くの下剤は、腸に刺激を与えて便を排泄させるアントラキノン系の薬です。
効果がわかりやすいので常用する人が多いのですが、薬の効きは徐々に低下していきます。
なぜなら人工的に腸に刺激を与えて排泄させるため、腸の自らの動きが低下してしまうためです。
薬がだんだん効かなくなっている気がするけれど・・・?
実際に下剤依存症の可能性が高い人はどんな特徴があるのでしょうか?
便意の喪失(下剤を飲まない限りうんともすんとも言わない)
便秘薬がないと不安でイライラする
腸が黒ずんでいる(アントラキノン系の下剤を飲んでいると腸に色素沈着をおこします)
「でも薬を飲まなければ出ないのだから仕方がないわ〜」
そんな風に諦めてしまう前にまずは⇒薬の見直しをして見て下さい。
下剤には腸を刺激して動かす刺激性下剤と便に水分を含ませて出させる機械性下剤があります。
便秘外来などで処方される下剤は主に機械性下剤です。
最初に出される下剤は効き目が弱いものを選び、効果が出ないようであれば種類を変えていきます。
最初の選択肢として・・・
塩類下剤:酸化マグネシウム(商品名:カマ、マグミット)
糖類下剤:ラクツロース(商品名:モニラック)
腸液分泌促進役:ルビプロストン(商品名:アミティーザ)
ジフェノール誘導体:ピコスルファートナトリウム(商品名:ラキソベロン)
これらの薬が効かない場合に刺激性下剤を併用します。
病院でもこのステップを踏んで薬を強くしていくのに、最初からコーラックのような刺激性下剤を飲んでしまっては
下剤が効かなくなるのも当然です。そもそも市販薬に刺激性下剤を取り入れたことが間違いなような・・・
でも、だからといって薬から離脱する努力をやめてしまってはいけません。
時間はかかりますが出来ます。
まずは市販の刺激性下剤を止めて下さい。
そして消化器内科、または便秘外来で薬の相談をして見て下さい。
便秘の原因、タイプによって出される薬の種類は変わります。
同時に腸内フローラを整える習慣を付けて下さい。うんちの中身の10%は生きた腸内細菌や死骸。
腸内細菌を増やしてうんちの量を増やしましょう。
まず始めることは、
・食物繊維を摂ること
・オリゴ糖を摂ること
・睡眠をしっかり取ること
・水分を沢山摂ること
・たくさん歩くこと
ね、Tちゃん、Sさん。
とりあえず、薬を変えることから始めて見て下さい。
私の患者さんに刺激性下剤を30年間飲み続けて腸閉塞になった患者さんがいました。
いくら薬から離脱しようと治療しても、下剤を止めると腸が閉塞してしまいます。
その方はとうとう人工肛門を作らなければならなくなってしまいました。
いまはまだお二人とも40代で若いです。
腸の動きを止めてしまうまえに出来ること・・・始めて見て下さいね。
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