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あなたを美腸内フローラで若返らせる!NRサプリメントアドバイザー&看護師 胃腸良子です。
冬に向けて始める攻める大腸活「腸管上皮を保護して感染から体を守る」腸管免疫シリーズ大腸編
大腸は食べ物の水分を吸収してうんちを作るだけの器官、と思われていたのは過去の話。
腸内細菌の主な生息場所は「大腸」。大腸には約1000種類、100兆個を超えるといわれている腸内細菌が集まっています。
食べ物の栄養は小腸で吸収され、小腸で吸収されなかった食物繊維などが腸内細菌のエサになります。
この大腸にはうんちが12時間以上、長ければ3日以上留まり続け様々な健康被害を及ぼします。
大腸は「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」「直腸」からなり長さは約1.5m。
便が作られるS状結腸や直腸で大腸がんの発生頻度が高いのは、この部分に腸内細菌の数が多く、腐敗菌による有害物質の発生頻度が高いからと考えられています。
健康な腸内環境を保つカギは、腸内の「酸性度」大腸内のpHに左右されます。
悪玉菌と呼ばれる菌は中性のpHで増えやすく、善玉菌と呼ばれる菌はpH5.5くらいの酸性で活発になります。腸内のビフィズス菌が増えると酪酸産生菌が増え腸内のpHを酸性にたもち、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:腸が便を押し出す動き)を活発にします。
大腸の最優勢菌はビフィズス菌。
ビフィズス菌が生成する有機酸の作用は整腸作用だけではありません。
ビフィズス菌が作る酢酸は腸内を酸性に保ち、上皮を強くする作用があります。これが食中毒菌による感染を予防することがわかっています。
病原菌O157の研究が発表されています。
大腸の常在菌であるビフィズス菌ロンガム種(ナースキュアの主菌)を投与しておくと病原菌O157による感染を阻止することができるたのです。
ビフィズス菌ロンガム種が産生する酢酸が腸管粘膜の上皮の抵抗性を高めることで、マウスがO157による感染死を防ぐことが証明されました。
O157は腸管上皮に付着できなくても腸管でおよそ1010 CFU/g(腸内容物湿重量)前後にまで増殖しその毒性を発揮する.マウスに及ぼすO157の毒性は菌株ごとに異なることが報告されているが6),志賀毒素2型のみを産生することができるO157 44Rf株を無菌マウスに感染させるとマウスは投与後7~8日で志賀毒素2型による脳障害により死にいたる7).しかし,O157の感染のまえにあらかじめビフィズス菌(Bifidobacterium longum NCC2705株など)を投与しておくと,O157による感染死を防止できる.興味深いことに,このO157感染死の予防作用はビフィズス菌の菌株によって異なり,乳幼児の腸管から分離されたBifidobacterium longum subsp. infantis基準株では予防効果はみられなかった7)
予防株定着マウスでは非予防株定着マウスよりも糞便における糖質の含量が低下し,糖代謝の副産物である短鎖脂肪酸のうちとくに酢酸が有意に増加していることが明らかになった.さらに,ヒト結腸上皮細胞の株化細胞であるCaco-2細胞を用いたin vitro解析の結果から,酢酸が直接に上皮細胞に作用することによりO157の感染によってひき起こされる腸管上皮細胞の細胞死を抑制していることをつきとめた.
全く意味がわかりませんよね。
つまりまとめるとビフィズス菌が生み出す「酢酸」(乳酸菌では生成されません)が、腸を強くして体を守っているということです。
二日間にわたる腸のお話にお付き合い下さりありがとうございました。
腸は知れば知るほど奥が深い・・・
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胃腸良子