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美は胃腸から・・・
腸内フローラからアンチエイジングを考える胃腸良子です。
私の尊敬する先生に東京医科歯科大学の名誉教授の藤田紘一郎先生がいます。藤田先生を私が存じ上げたのは、『空飛ぶ寄生虫』という本からです。私の息子はただいま高校生ですが、生物部に所属しております。一時期、寄生虫にはまった時期がありまして、その本を買ってきたのです。変な母の子供はやっぱり変です。母は胃腸が、息子は寄生虫が趣味なんて・・・
目黒にパラサイトミュージーアムという博物館があるのをご存じですか?
息子曰く寄生虫だらけで面白いそうです。
その藤田先生は元々は寄生虫博士で、ご自分のお腹でサナダムシを飼い、研究をしていた恐ろしい強者です。
その先生が常々おっしゃっている事。それは、清潔過ぎると抵抗力がなくなると言うことです。
私は自分の子供が大きくなるまでその意味を知らなかったので、子供が舐めそうなところをあちこち消毒していました。
しかし、赤ちゃんがものを舐めるには意味があったのです。
生後半年までは母胎免疫があるため、赤ちゃんは風邪などを引きません。しかし、免疫が切れるまでに自分自身の免疫力を高めなければ、外界からの病原菌にあっという間にやられてしまいます。
そのため、赤ちゃんはまわりにある常在菌を自ら舐めて取り込もうとしている訳です。人間は乳児期に取り込んだ腸内細菌叢が、その人の細菌叢になります。その組成は一生変わらないそうです。
腸内細菌が変わらないなら、美腸活動なんて意味がないのでは?とお思いになりますよね。腸の不調とは腸内細菌のバランスの乱れです。組成は変わらずとも善玉菌が増えることで免疫力や抵抗力が付くようになります。
15年前は産婦人科では赤ちゃんにお乳を与える時には、乳首の周りを消毒するように指導されていました。哺乳瓶の消毒も念入りに行われていました。しかし、現在では乳首の消毒もしなくなり、哺乳瓶の消毒も新生児の時のみになってきています。
小さな時のお砂場遊びも大切です。土壌菌から子供達は自分に必要な菌を取り込んでいます。口に砂が入ったからと言って、大慌てをしなくても大丈夫です。
動物を見ると良くわかります。パンダ、コアラ、カバなどは母親のうんちを食べて、必要な消化酵素や腸内細菌を貰っているのです。
アトピーやアレルギーなどから、強い子供に育てる為には清潔にし過ぎず、ある意味鈍感に育てることも必要なようです。
あっ、でも消毒をしない、無菌状態にしないということと、片付けをしない、整理整頓をしないということはイコールではありませんからね!
年末の大掃除は必要ですよ!
アンチエイジングサプリメントアドバイザー
胃腸良子