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前回↓

まーくんが死んだ火曜の翌日の午後

警察署へ会いに行きました。

 

警察で検視を終えたまーくんが

遺体解剖にまわされる施設へ行く

その間に会うことができると言われ

 

まだ顔を見ていない家族と

一緒に警察署へ行きました。

 

時間が見えないから、連絡したら来てくれと言われていて

連絡が来たから

私と私の両親

まーくんの両親と兄

従兄弟と姪ちゃんと行きました。

(多分このメンバー)

 

みんなまーくんを大切に想っている

近い間柄の人たちです。

 

 

 

警察に事情があるのも分かります。

でも本当に腹が立つ。

 

 

行った先で、署に入ったすぐの受付の椅子で

何の説明もなく数時間待たされ

 

だいぶ経ってから来た、

あの現場に立ち会った嫌な警察官が

私たちを見て発した言葉。

 

「多いな(ちっ。←こう感じた)」

 

は!?

多い!?

確かに一人や二人じゃないよ。

けど、昨日死んだって知らせを受けた

大切な家族が死んだ人たち

一刻も会いたいと思うのが心情というものではないだろうか!?

 

それもこの後、解剖に連れて行かれ

しばらくは会えないと言われているのに

会いたい人は来てって言ったよね!?

 

待合にこんな人数居られないから(迷惑だから)

どこかで待ってください。と放り出されました。

 

どこかってどこだよ!

そんな急に言われても待つところなんてないし

いつ呼ばれるかも分からないから、すぐ来れる距離にいろと言われるし

近くにある大きな病院の待合に散り散りになって待ちました。

 

「もうすぐらから戻ってこい」と言われ(雰囲気こんな)

また、署に戻るとあの入り口の待合で永遠と待たされる。

 

 

どうやら検視をする先生が遅れていたり

何体か検視する遺体があり

時間がえらくかかったようです。

 

 

…知らんがな。

 

 

事情があるのは分かる。待つこともあるでしょう。

 

でも説明らしい説明は何もなく

あとどれくらいも、今こんな状況も何も話されず

“家族が死んだ”という訳も分からない状態で

皆ただ待ちました。

 

ゆうに3時間以上。

何も分からず、永遠と思える時間を待つ苦痛。

 

 

もっと色々説明とか、手回しとか、言葉かけとかできるよね!?

何なら最初のタイミングで電話してきたの目論見誤りまくりだよね!?

 

 

そんだけ待って会えたのは数分。

 

それも霊安室の様なところではなく

完全に運び出す、車に乗せこむ一歩手前の

ただの駐車場の一角。

色々な車がひしめく中の、何でもない狭いところに棺があって

そこで顔を見ることになりました。

 

THE・追いやられている感。

 

 

そんな状況よりも

『まーくんが死んだ』という状況の方がとてつもなくて

来た人各々、棺を覗いては涙を流していました。

 

私も、家では怖くて見られなかった顔。

 

お義母様が「寝ている様だ。」「けーくんの寝顔に似ている。」と言うから

そっと私も棺を覗き

 

穏やかに寝ているその顔を

死んでから、いや、仲違いをしてから初めて真正面に見ました。

 

涙が止まらない。

悲しくて仕方ない。

 

 

そんな中発したあの警察官の言葉

 

 

 

「もういいですか?」

 

 

 

は!?

もういいか?

よくないだろ。

 

分かるよ。

邪魔なんだよね。

もう一刻も早くどっか行って欲しいよね。

 

こんだけ待ったのに

そんなことどうでもいいんだよね。

 

私たちの人生なんて

まーくんの人生なんてどうでもいいんだよね。

そんなもんだよね。

 

 

そんな冷たい警察署で

私は『死亡届』なるものを書くことになるのです。

 

 

 

続きます。

 

 

 

↓暴言からの仲違い。どうして今なんだろう。

『初めから読む』

 

↓警察は警察でも『相棒』は好きだったな。

担当警察官、右京さんだったら良かったのに。

『相棒との思い出』

 

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