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前回↓

警察署でまーくんとの対面を待つ間

別室へ呼ばれて『死亡届』を書きました。

 

担当刑事と比べ

別室で死亡届の手続きをした警察官の方には

配慮とか気遣いの様なものが見えました。

 

特に特別なことをされたわけではないけど

言葉の端々とか、物腰に感じました。

本当アイツとはえらい違い(あ、言葉が悪く…つい。)

 

この時一人で行ったのか

母がついてきたのか

義母がついてきたのか

覚えていません。

 

思考回路はずっと停止状態。

 

 

警察署での検視の結果

事件性はなく、通っていた病院での調査も何も問題なく

預けていた診察券やら何やらを返してもらって

 

簡単な死因を聞きました。

 

心臓が肥大していて

ある瞬間をもってプッと止まったのだろうと。

「あっ」と思うま間も無く

死んだだろうと。

 

私は遺体発見時に顔をチラリと見たので

「あっ」と思ったであろう表情だったと思いつつも

「苦しまないで逝った」その一言が救いでした。

 

 

何も分からないまま

心臓が原因で死んだ事、苦しまなかった事が分かって

ただひたすらに泣いていました。

 

 

その中で差し出された『死亡届』

 

 

パンチ力半端ない。

 

 

認めたくない。

信じられない。

 

気持ちの整理がつかないまま

 

「まーくんは死にました」と

この手で書かされる。

 

愛する人の死を自分で書くキツさ。

 

誰よりも認めたくなくて

誰よりも信じたくなくて

それなのに

私自らまーくんの存在を抹殺する届けを書く地獄。

 

 

嗚咽を繰り返し

震えながら

鉛筆を手に取り

 

一文字一文字必死に

ガタガタ震える手で書きました。

 

 

まーくんの名前を書き込むところが一番辛かった。

「いやだ…いやだ」と言って

泣きながら書きました。

あなたは死んだんだと私が書き込むことなんて出来ない。

 

 

生年月日を間違えたり

自分の名前を書くところにまーくんの名前を書いたり

二重線だらけの汚ったない死亡届

 

頭が回らず

どこに何を書いたらいいか

全く分からなくて

 

視界がぼやけて

ずっと濃い霧の中にいる様で

クラクラする頭で

自分の名前を書くことすら出来なかった。

 

考えることができずに

文字が頭に入ってこなくて

ここに何を書いたらいいか

教えられたままに書きました。

 

 

えらく時間がかかったと思います。

 

いや

もしかしたら、ほんの少しの時間だったかもしれません。

私には永遠に感じた時間。

 

もう一人の自分が

自分を見ている様で

それくらい訳が分からず心と体が悲鳴をあげて書きました。

 

 

『まーくんは死んだんだ』

 

 

これで社会的にもまーくんの死亡が確定した。

夢ではない。

 

冗談でも

奇跡の回復もない

 

 

 

『まーくんは死んだ』

 

 

 

その事実だけが残った。

その人生に残された。

 

 

 

 

続きます。

 

 

 

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