旦那のまーくんが突然 死んだ時のことを振り返っています。

『初めから読む』

 

 

 

旦那のまーくんが死んだ8月の初め、私たちはまーくんの実家に帰省してしました。

10日ほどの滞在。

 

そこで私たちは仲違いをし

それがそのまま一生の別れになりました。

 

 

仲違いの発端それはまーくんの故郷で花火大会がある日のこと。

花火大会には義両親もつれて皆んなで見に行く予定でした。

 

 

まーくん曰く『日本一美しい花火大会』だと。

いつか連れて行きたいと。

ずっと言っていましたが、なかなか機会がなく初めての観覧。

 

 

花火大会は18時半過ぎ。

その日の動きを皆んなで話した結果。

 

駐車場も混むだろうし、場所もなくなるから

どんなに遅くとも16時には出発してようと。

 

現在15時過ぎ。

お昼寝をしている子供達をボチボチ起こして

準備せねばねとなっている時に

 

衝撃の言葉

 

 

「俺、昼寝してきていい?」

 

 

は?今の話聞いてた?

お前絶対起きないだろう。

 

 

「いやダメでしょ。」

 

 

と言うも聞かず、

「絶対に起きるから」ということで強行的に昼寝に向かいました。

 

 

16時半過ぎ。

出発の時間を大幅に過ぎて

しーちゃんが寝起きに泣き出しました。

 

起きた方が良い時間なので放っておくと

「おい!」とまーくんの声。

それでも放っておくと。

「おい!!」とまーくんの声。

 

(自分で面倒みろよ。)と思いつつ見に行くと

 

「泣いてるから何とかして」と。

自分は寝ながらぶっきらぼうに言ってきます。

 

「自分で何とかすればいいじゃん。」と言うと

「けーくんが起きるでしょ」と

けーくんをトントンして寝てる。

 

いやいや、むしろ起きたっていいんだけど…

「もう起きる時間だし」と言うと

 

普通にですよ。

声を荒げるでもなく

ドスを効かせるでもなく

 

ふっつーに言いました。

 

 

「もう起きる時間だし」

 

普通の言葉ですよね?

 

それに返ってきた言葉に

私は愛を失い

そのまま目を見ることも言葉をちゃんと交わすこともなく

仲直りすることもなく

愛する人と死に別れました。

 

 

日本一綺麗な花火大会は

もう二度と、まーくんと見ることはなくなり

 

最後の

 

最初で最後のタイミングだったのに

「きれいだね」の

一言もかわすことなく…

 

 

 

続きます。

 

 

『初めから読む』

 

↓こちらの本ブログで死んでからの日常や心情をずっと綴っています。

きみといっしょに。