~飛翔~ | ツインソウルによろしく

君が流した一粒の涙も

 

今君が歯ぎしりしたことも

 

無駄なことなんて一つもない

 

いつか全てのことが符合して

 

何処にも無駄なことなんてなかったことに気づく

 

一つの毒を飲んで

 

苦しんでのたうち回って

 

やっとの思いでその毒を吐き出す

 

人生なんてそんなことの繰り返し

 

僕達は生まれながらにして無知だから

 

そんな経験が必要なんだ

 

知れば知るほど無知になり

 

経験するほど不安におののく

 

それが僕達を

 

今のこの場に存在させる

 

僕達の存在理由は

 

無知で未熟者という可能性

 

では叡智とは

 

それは君が経験したこと

 

僕ではない他の誰かが経験したこと

 

限られた僕のキャパシティーを

 

無限に充填してくれるのが君の経験したことなんだ

 

だから僕らはジャッジしない

 

君が経験したことの是非なんか判断しない

 

ただその経験にありがとうなんだ

 

君の経験したことを僕は遠慮なく鷲摑みにして

 

一枚の羽に変えて僕は自分の背中に突き刺す

 

それを繰り返し繰り返し

 

何枚も何枚も突き刺していく

 

銀河さえも飛び越え

 

宇宙の何処へでも羽ばたけるように

 

雄々しく翼を広げて

 

むっくと上体を反らし

 

ボロボロと古い瓦礫を振り払いながら

 

風塵を上げて舞い上がるために

 

 

背中に君を乗せるためのスペースを開けて。