元お肉屋さんの食堂 | 悪あがき女製作所

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ラヴ☆蒲田

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平日に珍しく外ランチ。
小雨がぽつぽつ降るお昼ちょっと前。
「どこかで食べて行こう」
そう思い、以前から気になっていたお店へ向かう。
この天気だし、時間がまだ早いからそう混んではいないだろう。




洋食のおが和

蒲田駅からちょっと距離がある。
それでも昼時はサラリーマンでいっぱいになる。




読みが当たり、先客は1名。
カウンターに座りメニューを眺める。
結構安い。
ここはご主人がもともとお肉屋さんだった、そう聞いていたので
カキフライに揺れ動く気持ちをぐっと堪えてお肉にする。




セルフのお新香の向こうでわたしの注文を作るご主人。




レバー焼き定食 ¥550

ニラレバでもレバニラでもなくレバー焼き。
その潔さがいいなぁ。
小さな冷奴に煮物の小鉢がついてきた。



レバーは中まできちんと火が入っているけれど
決してボソボソしないという絶妙な火の入り具合だった。
美味しい。
ごはんがわしわしと食べられてしまう。




セルフのお新香はごはんの上にのせてみた。
なかなか彩りよくなった。
ご主人がカウンターの外に出てきて並びに座った。
声をかけられ、あれこれ話した。
夜は貸し切りの予約が入っているという。
ここで夜、すき焼きやステーキを食べるのもいいなぁ、
テーブルの上の湯飲みやポットが新卒で入った会社の食堂を思い出した。
その会社は自社ビルの最上階で社長夫人がお昼を作って、社員はそこで食べた。
営業などで出かける時は不要である旨を朝ボードに記入した。
一人暮らしをしていたわたしにはなかなかありがたい福利厚生だったけれど
皮肉にもわたしがこの会社を1年足らずで退職し、
フリーで仕事をするきっかけになったのも、この食堂が大きな理由ともなった。
1980年代が終わりに近づいた頃、そう、時はバブル
求人誌に【完全週休2日】の文字が出始めた頃だった。
この呼び方はあまり好きではないけれど【総合職】への女性採用も増えてきた。
わたしもそのひとりである。
ただ、古い体質(というか古い脳みそのお偉いさん)が残る会社で
「女性もどんどん外に出なさい」
そう言う社長と
「同じ女子社員なのだから、客先切り上げて奥さんのお手伝い当番をやりなさい」
そう言って客先にまで「帰れコール」してきた常務の間で嫌になってしまった。

そう、時はバブル。
「そんな会社辞めてフリーになりなさい。今の給料の倍以上の仕事を回すから」
そう背中を押してくれる女社長がいた。

21歳、
失敗もまだまだ知らない怖いもの知らずのわたしはフリーとなった。




ご主人との会話の切れ目に
雨音を聞きながら、そんなことをぼんやりと思い出していた。

にぎやかな声がしたと思ったら
「ほら、やっぱり今日は空いているよ!」
昼休みにきたサラリーマンのグループが入ってきた。
常連さんなのだろう。

そうだった、
わたしは自他ともに認める「お客さんを呼ぶ」という客なのだった。
「夜には予約が入っているんだ」
雨なのでお昼のお客さんは諦めかけていたご主人だったけれど
ぱぁっと明るい笑顔になった。

入れ替わるように
「ごちそうさまでした」
と店を出た。

美味しかったです。
ごちそうさまでした☆

次はステーキを食べてみようっと。


洋食おが和洋食 / 蓮沼駅蒲田駅矢口渡駅


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