人工股関節、
右脚術後1年6ヶ月、
左脚術後1年4ヶ月。

前回は
お恥ずかしい動画をアップしましたが、
「人工股関節でバレエできるか?」
を語るには、まず前提を提示しておく必要があると考えたからです。

というのは、
私自身、手術に至るまでネットで
人工股関節ダンサーを探しまくったから。

「人工股関節でバレエできるの?
どの程度やって大丈夫なの?」と。

そうしてようやく見つけたあるブログには
「人工股関節だけど、
バンバン踊れてますよー!」と
あったので、
貪るように読んでたのですが、
ある時、その方の写真を見て、
アレ?、となったことがあり...。
(ゴメンナサイ! (>人<;))

どの程度を「踊れる」と思うかは、
その人の元のレベルによるんですよね。

なので、私が「できる」というのは、
あくまでも大人バレエ経験10年以上で、
2018年以降の手術の場合ということで。

(お若い方や、プロの方、
もっと上のレベルを目指している方は、
................................

そして、もう一つお伝えしたいのは、
大人バレエでも、下手くそでも、
「バレエやりたいから手術したい」と
望んでOKなんだよ、ってこと。

これ、船橋整形外科のhpに載ってる
これ見てあるブロ友さんは
「これで"バレエできます"と言われても参考にならない」と不満を述べてましたが、

私はこれ見て安心したんです。
だって、たいていの人は
「この歳なんだから、バレエなんてもう諦めなさいよ」と言うでしょ?
それが、この病院は、
「やりたいことができるようになるために、人工股関節手術があります」
というのだから。

私は術前、両脚末期なのに
なまじバレエ以外のことはほぼ不自由なく動けていたため、何人もの医師や治療家にこう言われました。
「バレエを仕事にしてるわけじゃないんでしょ? なら、生活に不自由ないなら
手術しなくてもいじゃないですか」と。

また、手術を検討して訪ねた
何件かの病院では、
「人工股関節の可動域は150〜155度だから、その範囲内でしか動けません。
バレエはやめた方が...。」とか、
「あなたみたいに可動域広い人の場合は、脱臼リスクが高いので、手術したら今より不自由になります」なんてのも。

今、手術を検討している方に
お伝えします。
そんなこと言う医師はおやめなさい、と。

今にして思えば、そういうのは
ダンサーの執刀経験がないか、
自分の技術に自信がないか、
脱臼リスクの高いことをされて面倒を起こして欲しくないか、
なんじゃないかな、と。えー

メッセージ下さった方の中に、
「バレエやりたいなんて医師に言えなくて」という方もいました。
その気持ち、わかります。
私もそうでしたから。

保存療法って「我慢は美徳」の世界なので、やりたいことを「やりたい」というのをためらうようになるんだよね。
ましてや、職業でもないただの趣味となると。

でも、「やりたい」と
言っちゃっていいんです。
いえ、言わなきゃダメです。

90度のアラベスクや
グランパディシャの写真を見せて、
「これ、人工股関節でできますか?」
聞いてみて下さい。
これで、医師の技量を
ある程度はかれるかと。
もし「できない」と言われたら、
他の医師を当たりましょう。

そして、医師に聞くときは、
ざっくばらんに
ホンネを語ってもらうこと。

禁忌肢位は必ずあります。
タテマエとしては。

そこを
「ぶっちゃけ先生はどうお考えですか?。今までの患者さんでバレエで脱臼した人はいますか?」と聞いてみる。

私が訪ねた医師の中で印象的だったのは、
ダンサー執刀経験豊富なJR病院の深谷医師。
「禁忌肢位? あるよ。
でもダンサーさんって、
誰も守ってくれないんだよなぁ」
と笑ってました。

ちなみに、現在の可動域です。

そしてこちらは2018年9月、
手術3ヶ月前の写真です。

あきらかに、術後の方が可動域広いです。

「手術したら今より不自由になる」
なんて嘘ばっかり!

もちろん、股関節痛発症前の頃と比べると全然狭いですが、そこは今後の課題。

というところで、
長くなったので、続きは次回に。