85歳で生まれて初めて独り暮らしをしている母の事 | kimi-303のブログ 目覚まし時計のいらない朝

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1年だけと親に言い、スーツケース一つで渡米して憧れだったアメリカ生活、気がついたらあっという間にアメリカ生活の方が長くなってしまった。優しい旦那君とワンコ達との生活と私の感じたアメリカ、私の経験したアメリカを記載していきます。

帰国した時に久々に友達に会いレストランでメニューを見る時に、笑っちゃうくらいみんな一斉に眼鏡をかける。

 

昭和40年代前の人達には「あるある」でしょう!?

 

そして「あるある」の話題・・・健康と親。

 

私達が50、60代であれば、親達は70、80、90代である。親と子が逆転するという事が起きる世代である。

 

みんな同じような心配を抱えている。特に私のように海外に住んでいる人達は何かあってもすぐには駆けつけられない。それこそ「飛んで」いけないのである。

 

親の心配については、これからもボツボツとブログにして行こうと思っているが、取り急ぎ私が見つけたちょっと安心対策をシェアしたいと思う。

 

3年前に父が他界。当時85歳だった母は人生初めての独り暮らしをしなくてはならなくなった。妹も私も、なんとなく親の(近い)将来の事を「どうする?」と話してはいたが、その時は父も健在だったし、なんていってもこういう事は起きてから何が必要かわかってくる。

 

そして意外にも母は自分では、結構何も出来ない人だという事が判明。というか父が亡くなってからそうなってしまった。

 

出来ない、わからない、やってもらうまで自分でやろうとしない。ビックリおったまげ~のかまってちゃんだったのである。

 

そのくせに、人に言われる事を極度に嫌う。もうすぐに顔と態度にでる。いくら優しく、言葉を選んで、できるだけ母が悪く受け取らないように話しても、自分の事を言われると、「ハイハイハイハイ」ともう投げやりである。私達姉妹は、この母に何度「ハイ」は一回でいいの!と叱られてきたであろうか?それが今や「ハイ」 X 4である。

 

必要であればタクシーを使ってと何度も言っても、炎天下の中30分以上かけて歩いて病院まで行ったり、何かあったら危ないから温泉(マンションに温泉の大浴場がある)には人が来る朝6時くらいに行くようにというと言っても、誰かいるとメンドクサイという、訳のわからない理由をつけて朝4時に温泉に行ってしまう。

 

何度危ないからと言っても聞き流されていたが、一度貧血を起こし、誰も居ない、そして誰か来たとしても早くて1時間後であろう早朝の大浴場で、助けも呼べずにやっとの思いで脱衣所まで辿り着き、しばらく休んでどうにか部屋まで帰ってこれたという経験が身に染みたようで、今では温泉に行くことすらやめてしまった。(10か0の人だから、行くか行かないかの選択肢しかもっていない)。

 

そんな母だから、それまでになかった心配がどっどぉ~と私を襲ってきた。

 

アメリカには随分前から、いわゆる「見守りサービス」あった。そうだ、これだ!と思い、検索してみると、高齢者社会、そして高齢者の一人暮らしが多くなってきた日本にもいくつか「見守りサービス」を提供している会社があった。

 

しかし、地域によってはそのサービスを提供していない場合があり、家の母が住む地域は結構その「地域によっては」の中に入っているのであまり選択肢がない。

 

何か対策はないものか? そこでハッとひらめいた。「Ring」だ。

 

「Ring」とはアマゾンが出している、スマートホームセキュリティシステムである。2居住生活をしている私達はどちらの家にもこの「Ring」を設置している。

 

ドアベルはもちろん、各部屋がどこに居ても確認できるようになっている。ワンコ達がお留守番しているのもちゃんと見れる。あっ、ガレージのドア閉めたっけ?なんていう時も、家まで戻らずにスマホで確認できる。私はお湯を沸かしているのを忘れて、家を出てしまった危ない経験が2回ある(火事にならなくてよかった)。なのでキッチンのクッキングコンロが見える位置にも設置してある。だから(あっ!火止めたっけ?)なんていう時も、すぐに確認できる。

そしてこの「Ring」マイクとスピーカー機能がついているので、会話も出来る。

 

私が日本に帰国していても、スマホでアメリカの家の様子を確認することが出来る。会話も出来る・・・ということは?「Ring」で行けるんじゃん?

 

ということで去年の夏にこの「Ring」を数台設置してみた。

 

そしてアメリカに居る私と、母の家から車で1時間半のところに住む妹がいつでも母の様子をスマホで確認することができるようになった!

 

「Ring」には録画機能もついているので、何時に家を出て、何時に帰ってきているとかも後から確認できる。私は時差があるから、母が寝ているのを確認できる。

 

一度夜中に咳が続く事があり、その様子が「Ring」に映っており、あまりにも尋常じゃない咳だったので、大丈夫、大丈夫という母を「明日医者に行かないと、もう帰国しないよ」と脅し、直ぐに病院に行かせたところ、心臓疾患により、肺に水が溜まっており即刻入院だった。

 

また万が一母に異常を感じたり、何かあった時、また家のカメラのどこにも映っていない時などの時の為に、妹と連帯プレーで連絡しあい、地元の救急隊を直ぐに呼べるように打ち合わせもしてある。

 

Wi-Fiがないと使えないが、「Ring」の使用料は日本だとBasicのプランで月350円、年間で3500円である。(Basicのプランで十分用は足せる)

 

あ~うちのおばあちゃんの所にWi-Fiがないからなぁ・・・といって諦めるより、Wi-Fiの使用料金を調てみて、可能であればこういうセルフ見守りカメラを設置することを検討してみることをお勧めする。長い目でみると「見守りサービス」より経済的で且つ使い方の柔軟性があると思う。