795冊目 タンポポ団地/重松 清 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「タンポポ団地」重松 清著・・・★★★

取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。夢の中で主演の少年、ワタルくんに出会ったことをきっかけに、杏奈と祖父、そして住民たちは、団地をめぐる時空を超えた冒険に巻き込まれて―。大人たちが生きた過去への憧憬と、未来へ向かう子どもたちへの祝福に満ちたミラクルストーリー。

 

本作は1973年の団地を舞台にしたTVドラマ「たんぽぽ団地のひみつ」の撮影に関わった人たちと、その子供達のストーリーである。

 

付き合いの長いオヤジたちが集まると、必ずと言っていい程出る話題が「あの頃・・・」の話である。

私自身も、小学生~青春期を生きた1960年代後半~80年代の日本が最も輝いていた時代の記憶は、2~3年前の記憶よりも良く憶えている。(年食った証拠)

 

このストーリーも不便だったけど人と人の繋がりがあって、ワイワイやってたあの頃の楽しさを懐かしんでいる。

中学生位が対象のようなファンタジー作品だが、そういう意味ではあの頃の子供向けかもしれない。

 

着想は良いものの、話のつながりがぎこちない感じと、結局子供向けなのか大人向けなのか?が中途半端な感が否めず評価はいまひとつです。

 

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単行本は「たんぽぽ団地」、文庫版は「たんぽぽ団地のひみつ」