778冊目 孤狼の血/柚月裕子 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「孤狼の血」柚月裕子著・・・★★★★

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。

 

2016年版「このミス」3位の作品。

 

クーッ、終盤のドンデン返しで泣かされた~。

 

ストーリーは、ヤクザ同士の抗争に、ヤクザとの癒着が噂されている刑事と新人刑事がコンビを組んで殺人事件の捜査と、抗争を食い止めるというオーソドックスな警察物。

 

女性ながら、これ程男臭い世界を見事に描いている事に驚いた。

どこを切っても綻びが無い。

 

先日、この年1位の作品「王とサーカス」を読んだが、こちらの方が1位に相応しいと思うが。。。

 

著者についてウィキペディアによれば

『子どもの頃から男の世界といわれる物語が好きで、初恋の人は映画『セーラー服と機関銃』で目高組の若頭を演じた渡瀬恒彦。また、『仁義なき戦い』や『県警対組織暴力』の大ファン』・・・だろうね(笑


また、本作の舞台になった広島については『事件が起きるべくして起きる土地』なんだそうである。(笑

 

また、本作は役所広司と松坂桃李コンビで映画化されているが、私のイメージする大上は役所広司とはちょっと違うかな。

 

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