776冊目 ゴーストマン 時限紙幣/ロジャー・ホッブズ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「ゴーストマン 時限紙幣」ロジャー・ホッブズ著・・・★★★☆

カジノの街で現金輸送車が襲われた。強盗のうち一人は現場で死亡。残る一人がカネとともに姿を消した。犯罪の始末屋である私は、カネの奪回と事態の収拾を命じられた。紙幣に仕込まれた爆薬が炸裂するまで48時間。
面倒な仕事だが私には断れない。依頼主に借りを返さねばならないのだ。5年前、クアラルンプールで企てられた高層ビル内の銀行襲撃計画。それを無残な失敗に導いたのが私だったからだ……

 

2015年版「このミス」海外部門3位の作品。

 

あらすじは紹介文の通りで、話の素材と、現在と過去が交互に進行する構成も良い。

が、ディテールの描写が過多で(特に前半)話の割にダイナミックさに欠け、展開も遅い。

後半、やっとスリリングな場面になりそれなりに面白かった。

圧縮して3分の2ぐらいにすれば退屈しないで読めそうだが。

 

それと、一か所どうしてもツッコミたい点がある。

クアラルンプールの銀行強盗の後、厳戒態勢の中簡単に逃げすぎじゃない?

 

本作は高い評価を受け多くの賞を獲得しているが、それ程の作品でもないような気がするけど。。。

 

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