「ゴーストマン 時限紙幣」ロジャー・ホッブズ著・・・★★★☆
カジノの街で現金輸送車が襲われた。強盗のうち一人は現場で死亡。残る一人がカネとともに姿を消した。犯罪の始末屋である私は、カネの奪回と事態の収拾を命じられた。紙幣に仕込まれた爆薬が炸裂するまで48時間。
面倒な仕事だが私には断れない。依頼主に借りを返さねばならないのだ。5年前、クアラルンプールで企てられた高層ビル内の銀行襲撃計画。それを無残な失敗に導いたのが私だったからだ……
2015年版「このミス」海外部門3位の作品。
あらすじは紹介文の通りで、話の素材と、現在と過去が交互に進行する構成も良い。
が、ディテールの描写が過多で(特に前半)話の割にダイナミックさに欠け、展開も遅い。
後半、やっとスリリングな場面になりそれなりに面白かった。
圧縮して3分の2ぐらいにすれば退屈しないで読めそうだが。
それと、一か所どうしてもツッコミたい点がある。
クアラルンプールの銀行強盗の後、厳戒態勢の中簡単に逃げすぎじゃない?
本作は高い評価を受け多くの賞を獲得しているが、それ程の作品でもないような気がするけど。。。
ゴーストマン 時限紙幣 (文春文庫)
1,058円
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