「涙香迷宮」竹本健治著・・・★★★
囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は謎を追いかけるうちに明治の傑物・黒岩涙香が愛し、朽ち果て廃墟になった茨城県の山荘に辿りつく。そこに残された最高難度の暗号=日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」48首は天才から天才への挑戦状だった。
2017年版「このミス」国内1位の作品。
本書を読む前にパラパラっと中を確認したところ、囲碁の棋譜や、旧かな遣いで書かれた短い句がずらずらと並んでいた。
これは苦手なやつじゃんと思いながらも読み始めた。
明治時代に実在した黒岩涙香(るいこう)の遺した山荘にミステリィファンが集まり、句に隠された暗号と、囲碁の対局中に起きた殺人事件の謎を解こうというストーリー。
マニアックな連珠(五目並べの類)の話や、クドイ程のいろは歌の数々と小難しい解読に辟易し、ほとんど意味も解らず読み進めた。
何が面白いのか良く分からなかったが、本書を「このミス」1位に推した方々は頭の良いマニアなんだろうね。
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涙香迷宮 (講談社文庫) [ 竹本 健治 ]
928円
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