723冊目 蠅の王/ウィリアム・ゴールディング | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

ヘタな読書も数撃ちゃ当る

ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「蠅の王」ウィリアム・ゴールディング著・・・★★★☆

疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという“獣”に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいた―。

 

著者のゴールディング(1911-1993)はイギリスの作家で1980年にブッカー賞、1983年にノーベル文学賞を受賞、本作は著者のデビュー作で代表する作品でもあり、スティーヴン・キングや中上健次、梅図かずおなどが本作から影響を受けているようだ。

 

ストーリーは紹介文にある通りで、文章は平易で子供でも充分に読める。

大人の世界から隔絶された子供たちが、自分たちでルールと組織を作り、どうやって生き延びるのか?

子供たちの対立、恐怖心や残虐性など揺れ動く心理を描いている。

 

古典的で単純なストーリー展開、やや冗長的な感もある。

現代風にアレンジすればいいお手本になりそうな作品ではある。

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村