699冊目 ねじの回転/ヘンリー・ジェイムズ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「ねじの回転」ヘンリー・ジェイムズ著・・・★★★

両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子供たちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするが―巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。

 

本作は1898年の作品で、心理小説の名作と呼ばれている。

本書は2012年、土屋政雄(カズオ・イシグロの訳者として有名)訳による新訳本である。

 

ストーリーはクリスマスイブの晩に、ある屋敷に集まった仲間たちが暖炉を囲み怪談話を披露しあうという設定で、参加者のダグラスが語ったある女性の手記を基にした話である。

 

紹介文にある通り、イギリスの田舎にある屋敷に、両親を亡くした美しい兄妹の住み込みの家庭教師として雇われた「私」が、居る筈の無い以前使用人として雇われていた男と、亡くなった筈の女家庭教師の亡霊を目撃する。

「私」は、その亡霊から兄・マイルズ、妹・フローラを守り、メイドのグロースに分かって貰おうと訴えるのだが、3人はなかなか分かってくれない。

 

う~む、一言で言えば「言語明瞭意味不明」(その昔、竹下元総理の答弁を揶揄した言葉)。

文章が難解な訳でも、ストーリーがややこしい訳でもないが、「私」と他の人間との遣り取りが何かちぐはぐで、不条理小説として読んでもいいかも知れない。

 

恐怖とか、戦慄とか言われているものの、何が怖いのか?私には良く分からん。。。!(´Д`;)

結末も「えっ?何で?」って感じで、唐突に終わり、作者の企図が深そうで難解な作品ではある。

家庭教師は本当に亡霊を目撃したのか?それとも妄想なのか?という論争が起きたそうであるが、曖昧にしてその解釈を読者にさせる事を本作は狙っている。

 

という訳で名作と言われる本作であるが、私には残念ながらその良さが分からず仕舞いだった。ort

2~3回読めば分かるかもね。

 

次は700冊目なんで、文学史上1位2位を争う名著に挑みます。

とんでもなく長~い例のあれです。

果たして完読できるか?

「ねじの回転」など問題にならない位ややこしそうです。。。ヽ(;´Д`)ノ

最早、苦行だな。。。(T_T)

 

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