522冊目 豚の報い/又吉栄喜 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「豚の報い」又吉栄喜著・・・★★

突如スナックに闖入してきた豚の厄を払うため正吉と三人の女は島に向かった。


’95年114回芥川賞作品。

受賞作の他「背中の夾竹桃」を収録。


「まぶいを落とす」?

「ゆた」?


?ってな感じで、珍妙な物語が始まる。

「まぶい」とは沖縄の言葉で、「魂」的な事らしく、「ゆた」とは落とした「まぶい」を拾う霊能者的な存在なんだそうである。

主人公とまぶいを落としたスナックのホステスたちが「ゆた」に会いに、島に渡るという展開なのであるが、、、


なんじゃこりゃ?

著者は何を伝えたいんだろうか?


受賞作も「背中の夾竹桃」も行動描写ばかりで、登場人物たちは誰も無感情、無機質的で何も伝わってこない。

芥川賞審査員のコメントにある沖縄の独特的な感じは分かるが、沖縄以外を書かせたらどんなもんでしょ?


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