「ねむり」村上春樹著・・・★★★
覚醒する新世界。目覚めつづける女の不定形な日常を描いた短編『眠り』が、21年ぶりの“ヴァージョンアップ”を経ていま再生する―ドイツ語版イラストレーション、日本版のためのあとがきを収録した、村上世界の新しい「かたち」。
本書は「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」(1987-88)といったヒット作を放った後「小説を書く気になれなかった」時期に書かれた短編で、昨年挿絵を入れて再刊された。
歯科医の夫と小学生の息子を持つ主人公が不眠になりその日々を描いたもの。
私も若いころ不眠に陥った事がある。
何故不眠になったか今でも原因が分からないのであるが、たしか半月位続いたと思う。
一晩ぐらいなら誰でも経験すると思うんだけど、これが2日3日となるとだんだんと不安になり焦り始める。
眠ろうと努力すると増々眼が覚め、長い夜に孤独と闘い、疲れ果てて朝を迎える。
開き直って無理して寝る事も無いと思い、音楽を聴いたり、本を読んだりもしてみた。
ところが、医者にも掛からずある日突然正常に戻った。
う~ん、あれはいったい何だったんでしょうか?
主人公は眠れぬ夜に、夫と寝ているベットを抜け出し、チョコーレトをつまみにブランデーを飲み、トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読みふける。
日中はプールで全力で泳ぎ、家事をこなし再び「アンナ・カレーニナ」に没頭する。
村上らしい体温を感じない登場人物たちと、文体。
う~ん、アマゾンの評価は高いが何が良いのかさっぱり分からぬ。
村上春樹だからと言って何でもいい訳じゃないと思うんだけどな~。。。(;´▽`A``
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