2011年を振り返る | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

ヘタな読書も数撃ちゃ当る

ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

2011年を振り返り読んだ本のまとめをしておきます。


1年間に読んだ冊数・・・70冊(未完読含む)


★★★★★・・・2冊

『贖罪』イアン・マキューアン

『金閣寺』三島由紀夫


★★★★☆・・・3冊

『推定無罪』スコット・トゥロー

『族長の秋』G・ガルシア=マルケス

『愛の続き』イアン・マキューアン


★★★★・・・15冊

『ほかならぬ人』白石一文

『黄昏のベルリン』連城三紀彦

『ワイルド・ソウル』垣根涼介

『ミザリー』スティーヴン・キング

『飛蝗の農場』ジェレミー・ドロンフィールド

『1日3時間しか働かない国』シルヴァーノ・アゴスティ

『一瞬の光』白石一文

『音もなく少女は』ボストン・テラン

『虐殺器官』伊藤計劃

『聖灰の暗号』帚木蓬生

『シューマンの指』奥泉 光

『審判』フランツ・カフカ(再読)

『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス

『バナールな現象』奥泉 光

『スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア


今年の収穫は何と言ってもマキューアン。

カズオ・イシグロと共に現代イギリスを代表する作家ですが、初めて読んだ『贖罪』のその文体とプロットにすっかり魅了され何冊か読んだけど『愛のつづき』も素晴らしい作品で、1・2フィニッシュを飾りました。。。ヘ(゚∀゚*)ノ


『金閣寺』は今更な感じで笑われそうですが、主人公の複雑な心理状態と日本の美を融合させ文学に昇華させた、世界に誇る日本文学の金字塔だろうね。


スコット・トゥローの『推定無罪』はミステリの範疇に収まらない人間ドラマ、社会派作品で、昨今のプロットやカラクリ重視のミステリとは違う味わい深い作品でした。


マルケスの『族長の秋』は朦朧としながらも、完読できただけで私には上出来と言ってもいいでしょう。。。σ(^_^;)


その他では、奥泉光が私好みな「純文+ミステリィ+幻想+不条理」な作風で『シューマンの指』『バナールな現象』は中々良かった。


白石一文はひと癖ふた癖ある作家みたいで、読むのにナーバスになりそうだけど徐々に読んでみようと思う。


ざっとこんなところですが、段々読みたい本が無くなってきたのと、以前ほど意欲も無くなり読書量は減ってます。

まあ、来年もボチボチ読みたいと思います。

では皆様、良いお年を。。。(^-^)ノ~~