20冊目 木の一族/佐伯一麦 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「木の一族」佐伯一麦著・・・★★★☆

青年は若すぎる年齢で夫となり、父となった。電気工として、小説家として、妻とおさな子三人を懸命に支える日々―。都会を離れ、北関東での心細い借家探しを通して生きることの危うさを捉えた「古河」。父と子の幸せな瞬間とその隣合わせで待ち構える崩壊の兆しを描いた、傑作「木の一族」等、普遍的な家族の原風景といのちの手ざわりを美しく切実な言葉で綴る珠玉の中短編4編。


今回初めて読んだ作家。

(私小説のようである)ストーリー自体は普通の日常を描いていて、文体も粛々と書かれていて何の変哲もない。

しかし、読んでいると何か惹かれるものがある。

独自の世界観をもった作家だなぁと感じる。

他の著作も是非読んでみたい。