上記記事について私の考えを記事にさせて頂きます。

 

その前にまず、私のスタンスを説明させていただきます。私は異端であることよりもカルトであることを問題視しています。

 

上記記事を書かれた中川牧師は旧統一教会に対して解散命令請求をすべきではない理由として組織改革等の改善努力が見られたことを理由に挙げています。しかし、コンプライアンス宣言以降もこの教団は継続して問題を起こしています。

 

ある程度旧統一教会という組織の狡猾さを知っていれば中川氏のような認識にはならないと思います。結論から申しますと彼らに自己浄化能力は無いのです。韓国教会の影響を完全に排除できるなら改善もあり得るかもしれませんが、それはあり得ないというのが私の考えです。実際韓国への送金は見合わせると言っておきながら、舌の根も乾かないうちに個人単位で韓国への銀行へ入金をさせている形跡が見られます。

 

そもそも改善を謳うのであれば、なぜ旧統一教会は霊感商法や献金問題を起こしてきたのかその原因を特定しなければなりません。この点について中川牧師に「その原因は何だと思いますか?」という問い合わせのコメントをしたのですが削除されてしまいました。

 

私はこれまで仕事の関係で多くの改善報告書や始末書顛末書の類に目を通してきました。どんなに簡易的に書かれたものであっても、問題がなぜ起きたのか原因を明らかにし、その原因を踏まえた上で改善策を講じているのです。しかるに旧統一教会はどうでしょうか?日本のトップである田中会長は「あくまでこれらの問題は組織的に起こしたものではなく、信者個別の問題だ」と主張しています。この説明で中川牧師は納得されているのでしょうか?

 

旧統一教会という組織は問題を起こしても、いつも信者が勝手にやったことだとして組織としての責任を認めていません。新世事件もそうでした。伝え聞いたところによりますと罪を負わされた人の息子さんが自殺したという話も聞いています。

ちなみに政治家への協力も個人が勝手にやっていると言っていましたがそれも明らかな嘘です。私自身も選挙協力するように言われたことがあります。

 

加えて、改善を謳うのであればまず、これまで信者の教えてきた教義を否定しなければなりません。下の者は上の者にに従わなければならないという教え、万物復帰の教え、正しい目的の為なら嘘をついてもいいという教えなどです。

 

しかし信者の人は否定することはできないのです。教祖自身がこれらの教義を駆使していたのですから。

 

 

 

中川牧師が「統一教会の改善努力が消費者庁の相談件数などの数字になって出ている」とその改善努力を認めて評価していますが、先にも述べたようにこの教団は継続して問題を起こしています。霊感商法の時もそうでした。社会から叩かれて表面的には霊感商法は無くなりましたが、何のことは無い、彼らは信者から搾り取る路線に変更したのです。その結果、山上さんのような悲劇が生まれたのです。その悲劇は霊感商法が起きた原因を根本的に改善していないから起きたことなのですよ、中川牧師!

 

また、中川牧師は次(赤字部分)のように語られています。

高額献金が問題になっていますが、献金する人たちの心の想いはその人それぞれでしょう。私自身、収入の多くをキリスト教会に献金として献げてきました。でもそれは教会を通して神に献げたのであって、過去に私が去った教会に対しても返還を求めたい気持ちはありません。その時は、その教会の人たちが兄弟姉妹として家族だったわけです。家族に自分の稼いだ収入を出すのはむしろ普通です。私のような信仰者は、神が「あなたの想いはちゃんと受け取ったよ。」と言ってくださるのであれば、それで満足で感謝なことです。信仰者は余ったお金で贅沢に生きるより、もっと神の御用のために用いられることを喜びとします。だから、統一教会とは教義から何から違うとはいえ、そのスピリットは理解できます。

 

中川牧師は、一般の献金と比較して統一教会の献金が何が問題であるかと言う点が全く理解できていません。信者同士で献金額を競わせたり(信者の名前と献金額を発表)、度々の摂理献金(例えば献金の目標額に達しないと日本は滅びると脅す)だったり、自分や家族に悪いことが起きるのは先祖解怨してないからだと脅したり、何かにつけて信者から金を搾り取ろうとする体質が問題なのです。

 

先祖解怨なんて形を変えた霊感商法ですよ!

 

また、中川牧師は「信教の自由を守らねばならない」と言っていますが、彼は旧統一教会という組織が宗教という体を装った詐欺集団であるということが分かっていないのです。この組織の本質は宗教団体ではないのです。

 

中川牧師は旧統一教会信者が善良で、世間で言われているような悪い人達でないことも解散請求に反対する理由の一つに挙げているみたいですが、そこも間違いです。霊感商法や過度な献金問題を起こした原因は日本の教会ではなく、韓国教会なのですよ。

 

長々と書きましたが要するに、過度な献金については表面上無くなるかもしれませんが、根本的な原因(韓国教会からの金の無心)が改善されていない以上、異なる形となってまた新たな問題が発生することが懸念されます。そしてそれを認めていない日本の教会も真に反省しているとは言い難いと判断するのが妥当です。故にこの組織をこのまま存続させてはいけません。新たな被害者を生まないためにも。

 

問題が起きたら原因を特定する。この感覚は社会で働いたことのある社会人であればほぼ誰でも身につけている感覚です。また、社会で働いたことがないと市井に生きる人の苦しみ悩みはリアリティーをもって感じられないと思います。そういった意味で難しい神学だけ勉強するよりもまず、サラリーマンになられてはどうですか?中川牧師。