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https://www.bbc.com/news/articles/c2qq7x594vqo
北朝鮮が国境の「壁」を建設中、衛星画像で明らかに
2024年6月21日 00h GMT
ジェイク・ホートン、イ・マ、ダニエレ・パルンボ、
BBC Verify
北朝鮮が韓国との国境付近の数か所で壁らしきものを建設中であることが、新たな衛星画像で明らかになった。
BBC Verifyが分析した画像では、非武装地帯（DMZ）内の土地が整地されていることも示されており、専門家はこれが韓国との長年の休戦協定に違反する可能性があると指摘している。
DMZは、北朝鮮と韓国の間にある幅4km（2.5マイル）の緩衝地帯で、両国は平和条約に署名したことがなく、技術的にはまだ戦争状態にある。DMZは2つに分かれており、それぞれの側はそれぞれの国によって管理されている。
専門家によると、この最近の活動は「異常」であり、両国間の緊張が高まる時期に起こっている。
「現時点では、北朝鮮が国境沿いの軍事的プレゼンスと要塞化を強化しようとしていると推測することしかできない」と、ソウルを拠点とする専門サイトNKニュースの特派員シュレヤス・レディは語る。
BBCベリファイは、北朝鮮がこの地域に行っている変化を調査するプロジェクトの一環として、国境の7キロ区間の高解像度衛星画像を委託した。
これらの画像には、DMZ付近に障壁が設置された少なくとも3つのセクションが写っているようで、国境の東端に近い約1キロにわたっている。
国境の他の区間にもさらに障壁の建設が行われている可能性がある。
この地域の高解像度画像が以前にないため、建設開始の正確な日付は不明である。しかし、これらの構造物は2023年11月に撮影された画像では見えなかった。
「私の個人的な評価では、場所を隔てるという意味で障壁が作られたのはこれが初めてだ」と、ソウルのアサン政策研究所の軍事・防衛専門家であるヤン・ウクはBBCに語った。
「1990年代、北朝鮮は戦争が勃発した場合に備えて戦車の進撃を阻止するために対戦車壁を設置していた。しかし最近、北朝鮮は高さ2～3メートルの壁を設置しており、対戦車壁のようには見えない」とヤンは言う。
「壁の形状から、それらは単なる戦車の障害物ではなく、地域を分割するためのものであることがわかる」と、衛星画像を検査したヤンは付け加えた。
また、DMZの北朝鮮側で土地開拓の証拠もある。
境界の東端の最新の衛星画像には、新たに作られたアクセス道路と思われるものが写っている。
上の地図で DMZ の正確な北境界線を描くにあたって、私たちは BBC の国境地図に関する調査を採用した。これは、境界線の地図には若干の違いがあるためである。しかし、私たちが見つけたすべてのバージョンで、DMZ 内で土地の開拓が行われていることが示されている。
韓国の統合参謀本部 (JCS) の関係者は最近のブリーフィングで、軍は「戦術道路の強化、地雷の敷設、荒地の除去」に関連する進行中の活動を確認したと述べた。
北朝鮮が管理する DMZ 内の他のいくつかの場所で土地が開拓されているという報告は以前にもありました。
「土地の開拓は軍事的および非軍事的両方の目的がある可能性がある」と、高麗大学イルミン国際関係研究所の教授バン・キルジュは述べている。
「これにより、北朝鮮が韓国での軍事活動を監視し、国境を越えて韓国に渡ろうとする脱北者を見つけるための監視所を簡単に設置できる」と同教授は述べた。
「事前協議なしにDMZに建造物を建設するのは異例であり、休戦協定違反となる可能性がある」と戦略国際問題研究所のアジア・韓国担当上級副学長の教授ビクター・チャは述べた。
朝鮮戦争は1953年に休戦協定で終結し、双方は「非武装地帯内、非武装地帯から、非武装地帯に対していかなる敵対行為も行わない」と誓約した。しかし、最終的な和平合意はなかった。
長年、統一はありそうにないと思われていたが、これは北朝鮮指導者が常に表明していた目標だった。しかし、2024年初頭、金正恩が自国はもはや統一の野望を追求しないと発表した。
一部の専門家は、この発言を「前例のない」ものと呼び、今年初めに金が韓国を「主要敵」と呼んだときに、政策が大きく変わったとみている。
それ以来、北朝鮮は記念碑の破壊や政府ウェブサイトから統一への言及の削除など、両国の統一を表すシンボルの削除も開始している。
「北朝鮮は南からの攻撃を防ぐためにもっと障壁を必要としているわけではないが、こうした国境障壁を建設することで、統一を求めていないというシグナルを送っている」と、キングス・カレッジ・ロンドンのヨーロッパ・国際研究部長ラモン・パチェコ・パルドは言う。
一部の専門家は、これは金正恩のより広範な行動と一致していると指摘する。
「北朝鮮は米国や韓国と交渉したいというふりすらしておらず、日本が最近交渉に臨もうとした試みを拒絶している」と、オックスフォード大学の朝鮮半島研究者エドワード・ハウエルは言う。
「北朝鮮とロシアの関係が温暖化していることから、今年南北間の挑発が増えても驚くべきことではない。」
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仮訳終わり
BBC記事から
