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https://www.theguardian.com/global-development/article/2024/may/29/global-pandemic-treaty-could-be-more-than-a-year-away-after-deadline-missed

 

期限を過ぎたため、世界的パンデミック条約は1年以上先になる可能性あり

― 保健指導者らは、世界が将来のパンデミックを予防し、対処する方法に関する一連の措置に合意するには、依然として広範な交渉が必要だと述べる ―

解説:パンデミック協定とは何か、そしてなぜ交渉がこれほど困難だったのか?

キャット・レイ ジュネーブの国際保健特派員

2024年5月29日水曜日 10:30 BST

 

 

 世界保健指導者らは、世界が将来のパンデミックに対処する方法を規定する国際条約は、あと1年以上は合意されない可能性があると述べた。

 

 2年間の交渉を経て、各国は5月24日の期限までに国際パンデミック協定の文言に合意できなかった。そして火曜日にジュネーブで開催された世界保健総会では、代表らはさらなる広範な交渉が必要だと述べた。

 

 協定には、世界がパンデミックを予防し、備え、対処する方法に関する一連の措置が含まれている。2021年初頭にパンデミック条約の計画を策定した世界指導者らは、これを子供や孫を守るための遺産と表現した。

 

 元政府首席科学顧問のパトリック・ヴァランス卿は、新たなパンデミックの脅威を警告した人々の一人であり、今月初めには「絶対に避けられない」と述べた。

 

 討論の中で、多くのアフリカ諸国を含む一部の国は、勢いを失わないために、2024年末までに条約交渉プロセスを締結する努力を求めた。

 

 米国、EU、ジャマイカなどのカリブ諸国を含む他の国々は、厄介な問題に適切に対処できるように少なくともあと1年は必要だと求めた。

 

 加盟国は多くの分野で合意に達したが、資金、最も必要としている国々のために製薬会社が確保しなければならない製品の量、知的財産権、制裁など、深刻な意見の相違が残っている。

 

 主要な問題の1つは、途上国が自国領土で発見された病原体の監視と情報共有の努力の見返りとして、医薬品や治療へのアクセスをどの程度期待できるかということである。

 

 交渉は、この条約が世界保健機関による権力掌握を意味し、各国にロックダウンを課す権限を与えるという誤った主張など、広範囲にわたる誤報キャンペーンの対象にもなっている。

 

 ジュネーブの街中を青い大型バスが走り回り、「パンデミック条約にノーと言おう」と人々に呼びかけているのが目撃された。

 

 政府間交渉機関の共同議長を務めていたローランド・ドリースは、火曜日に同条約に関するパネルディスカッションで、まだ解決されていない問題は「本当に政治的に敏感で難しい」と述べ、さらに数ヶ月以上の交渉が必要になるだろうと示唆した。

 

 ドリースは、パンデミックから時間が経ち、他の国際問題が前面に出てくるにつれて、緊迫感が薄れるリスクがあると警告したが、「我々は皆、何もないところから始めたことを認識しなければならない。白紙の状態から始めたのだ」と述べた。

 

 同氏は、「各国が協力したいのであれば」必要な要素はすべてテーブルにあると述べた。

 

 パンデミックに直面する医療システムを強化するため、2005年の国際保健規則(IHR)をどのように改正するかについて並行して行われている交渉は合意に近づいていると考えられており、多くの国が今週中に改正に関する最終決定が下されるよう求めている。

 

 WHOは火曜日夜の声明で、IHR改正案のパッケージを完成させ、パンデミック協定を締結する時期、形式、プロセスについて合意するために、6月1日の総会終了まで作業が続くと述べた。

 

 パンデミック対策と対応に関する独立パネルの元メンバーであるミシェル・カザッチキンは、「すべての国が継続を望んでいるのは朗報です。しかし、国や地域レベルでパンデミック対策を加速するために、協定が合意されるのを待つことはできません。うまくいけば、今週末にはIHRの重要な改正案が採択されるでしょう。」と述べた。

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仮訳終わり

 

 

 過去にパンデミックを起こした震源国が知らぬ顔を決め込んでいる現状をみると、このようなことはまとめられないでしょう。

 責任から逃げる国が、『奇跡』などと嘯く姿は噴飯物です。

 鳥インフルエンザ、SARS(広州SARS)、新型コロナ(武漢SARS)と、続々と感染症を出しているにもかかわらず、責任をとらない国には、それなりのペナルティを課さないとだめですね。