イランとイスラエルの夫々の理解の酷さ | KGGのブログ

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https://www.bbc.com/news/world-middle-east-68853403

 

イスラエルのイラン攻撃:危機はイランとイスラエルがいかにお互いを理解していないかを示している

2024 年 4 月 19 日 10 時(グリニッジ標準時)

ジェレミー・ボーエン

BBC国際編集者

 

 

 イスラエルのイラン攻撃は、米大統領ジョー・バイデンや他の西側指導者らが懸念していたような激しい反応ではなかった。

 

 彼らは、4月1日にダマスカスでイスラエルがイラン上級将軍を暗殺したことから始まった一連の危険な出来事と一線を画すようイスラエルに求めている。

 

 ハマスによるイスラエル攻撃から半年以上が経ち、ガザ地区では戦争が続いており、レバノンとイスラエルの国境の両側や湾岸地域にも広がっている。

 

 懸念されているのは、中東が全面戦争の瀬戸際にあり、世界的および地域的な危険を抱えていることだ。

 

 イラン人はイスファハーンで起きたことの重要性を軽視している。

 

 初期報告では攻撃はなかったとされている。 その後、国営テレビのアナリストは、防空部隊が「侵入者」が発射したドローンを撃破したと述べた。

 

 公式メディアは小型ドローンの冗談めいた写真を掲載した。

 

 イスラエルは先週土曜日、イランからの攻撃に対応していた。 長年にわたる敵意と脅迫にもかかわらず、イランが自国領土からイスラエル領土に直接攻撃を開始したのは、1979年のイスラム共和国樹立以来初めてだった。

 

 この攻撃中、イランは300機以上のミサイルと無人機を発射した。 そのほとんどすべてがイスラエルの防空網によって破壊され、米国、英国、ヨルダンの軍が増強した。

 

 イランは自らの意図を明らかにし、イスラエルとその同盟国に準備の時間を与え、すぐにニューヨークの国連で報復は終わったとの声明を発表した。

 

 バイデンはイスラエルに「勝利を掴む」よう促したが、イスラエルは反撃すると主張した。

 

 この危機は当初から、イランとイスラエルがいかにお互いを理解していないかを示している。 どちらも誤算を示し、危機はさらに深まった。

 

 イスラエルは、イランがダマスカスで将軍ムハンマド・レザー・ザヘディを殺害したとき、怒り以上に強い反応はしないだろうと信じていたようだ。

 

 その空爆によりダマスカスのイラン外交官邸にある総領事館が破壊され、別の将軍を含む6人が死亡した。

 

 イランは今回の攻撃を自国の領土への攻撃とみなすと発表した。 イスラエルは、この施設はイラン・イスラム革命防衛隊が軍事拠点としていたため、外交協定によって保護されていないと主張した。

 

 イラン、そして実際にイスラエルの西側同盟国は、この建物の地位の一方的な再分類を受け入れなかった。そしてテヘラン政府は、イスラエルが対応後に線引きに同意することを望んでいた。

 

 これもまた重大な誤算だった。

 

 イスファハーンへの攻撃に続いてさらなる攻撃が行われなければ、当面の緊張は緩和されるだろう。

 

 一夜にして起こったことは、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフがバイデンをこれまで以上に疎外することなく対応しようとした試みである可能性がある。

 

 もしこれがそれだけならば、もう一つの問題は、敵を抑止するイスラエルの能力を回復するために強力な対応を望んでいると考えられているイスラエル戦争内閣の元将軍たちにとって、それで十分なのかということである。

 

 首相ネタニヤフの超国家主義同盟諸国もイスラエルに激しい報復を要求している。

 

 国家安全保障相イタマール・ベン・グヴィルは、イランが攻撃した際にはイスラエル人は「激怒」する必要があると述べた。 同氏はソーシャルメディアへの投稿で、イスファハーンの攻撃を「弱々しい」と表現した。

 

 西側諸国政府の意見では、この地域にとって最善の選択肢は、イランとイスラエル双方がこの物語の下で一線を引くことだ。

 

 しかし、たとえこれでこの危機の現段階は終わったとしても、新たな前例が作られた。

 

 イランはイスラエルを直接攻撃し、イスラエルも独自の直接攻撃で応じた。

 

 これは、イランとイスラエルの間の長期にわたる紛争を統治するこの地域で「ゲームのルール」と呼ばれることが多いものの変化だ。

 

 両国間の長期にわたる秘密戦争が影から姿を現した。

 

 その過程で、イランとイスラエルはお互いに執拗な注意を払っているにもかかわらず、互いの意図を読み取るのが苦手であることを示した。

 

 世界の可燃性の高い地域では、これは心強いことではない。

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仮訳終わり